「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会は11日、東京体育館で再開し、男女の準決勝を行う。女子の共栄学園(東京)は10日、学校体育館で約2時間の調整。日本代表にも登録された主将の秋本美空(みく、3年)は…
「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会は11日、東京体育館で再開し、男女の準決勝を行う。女子の共栄学園(東京)は10日、学校体育館で約2時間の調整。日本代表にも登録された主将の秋本美空(みく、3年)は初のセンターコートでのプレーに意欲を示した。男子で3連覇と〝高校三冠〟を目指す駿台学園(東京)は、東京・北区の体育館で市尼崎(兵庫)戦に向けて練習。エースの川野琢磨(3年)は相手をサーブで揺さぶり、決勝に進むことを誓った。
春高で初めて臨むセンターコート。しかし、共栄学園の選手たちは笑顔で前日練習を行った。
「みんな緊張すると思うけど、最後の大会だし楽しんでできたら」
秋本が気遣った。自身は準優勝した昨年7月のU20(20歳未満)アジア選手権(中国)など年代別の日本代表で注目が集まる試合を経験しているが、仲間はほぼ初めてだ。
「緊張したままだと負ける。最初から攻めていけるように。(自分が)笑顔でやっていれば、みんなも笑顔でできるかなと思う」と話し「周りが緊張したときに、自分がどれだけ頑張れるかが大事。声掛けや自分のプレーでみんなの調子を上げたい」と、主将として引っ張る覚悟を示した。
7日の準々決勝は秋本が強打にブロック、サービスエースと大活躍し、強豪の東九州龍谷(大分)を圧倒。5年ぶりの準決勝進出に導いた。準決勝の相手・就実(岡山)は前回優勝で秋の国民スポーツ大会も制した優勝候補だ。この日の練習では相手のフォーメーションに対応する動きも確認。秋本は「勝てそうな感じはする。簡単にはいかないと思うけど」と、勝利のイメージを頭に思い描いた。
チームは大会期間中、学校近くのホテルに宿泊するが、3日間の休養期間はいったん解散。自宅通いの選手は帰宅した。だが秋本は、茨城・つくば市の実家には戻らなかった。準決勝進出に「おめでとう」と連絡をくれた2012年ロンドン五輪銅メダリストの母、愛さん(旧姓・大友)からは「帰ってきたら」と言われたそうだが、「朝練に出るのが大変なので寮に泊まりました」。悲願の日本一へ全集中して臨む。(只木信昭)
■ガイド
★大会日程 ▼第4日(11日)男女準決勝▼最終日(12日)男女決勝と閉会式
★競技方法 トーナメント戦で準決勝、決勝は5セットマッチ(準々決勝までは3セットマッチ)。3位決定戦は実施しない。
★会場 ▼東京体育館 JR「千駄ケ谷」、都営地下鉄「国立競技場」各駅から徒歩1分。
★配信 映像配信サービス「バーチャル春高バレー」で全試合視聴可能(詳細はhttps://sportsbull.jp/haruko/で)。
◆主催 (公財)日本バレーボール協会、(公財)全国高等学校体育連盟、フジテレビジョン、産経新聞社・サンケイスポーツ、FNSフジネットワーク
◆後援 スポーツ庁、文化放送、ニッポン放送
◆特別協賛 ジャパネットホールディングス
◆オフィシャル飲料協賛 ポカリスエット
◆協賛 au、中央日本土地建物グループ