「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第3日(7日、東京体育館)女子の共栄学園(東京)の秋本美空(3年)が爆発した。3回戦で古川学園(宮城)、準々決勝で東九州龍谷(大分)と優勝経験のある名門を次々に撃…
「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第3日(7日、東京体育館)女子の共栄学園(東京)の秋本美空(3年)が爆発した。3回戦で古川学園(宮城)、準々決勝で東九州龍谷(大分)と優勝経験のある名門を次々に撃破。チームを5年ぶりの準決勝進出に導き、自身初のセンターコート出場が決まった。
「1年生では届かなくて(8強で敗退)、2年生では初戦敗退。頑張ってきてよかったなって思っています」
リードを許していた準々決勝の第1セット中盤、秋本の強打をきっかけに反撃開始。右、左、中央からと、相手ブロックの上から次々と強打を決め、サービスエースも奪って流れをつかむ。第2セットは序盤から強打とブロックでリードを広げて押し切った。
中村文哉監督は「秋本が本気を出しましたね。ギアが一気に上がって、すごい打点から打っていた。本当にギアをうまく入れてくれてくれた」とたたえたが、秋本は「みんなで終わったら倒れるくらいやろうとやったからだと思います」と当然というような表情だ。
大会期間中は家族とは会えないが、母で2012年ロンドン五輪銅メダリストの愛さん(旧姓・大友)からはLINEで「相手のペースに合わせないで、自分たちのプレーでやりな」と助言をもらったという。
準決勝の相手は前回優勝の就実(岡山)。国民スポーツ大会も制しており、優勝候補の筆頭だ。エースは「ビビらないで、みんなで最初から最後まで攻め続けられる試合をしたい」とまなじりを決した。(只木信昭)
■秋本 美空(あきもと・みく) 2006(平成18)年8月18日生まれ、18歳。神奈川県出身。共栄学園高3年。アウトサイドヒッター。母は2012年ロンドン五輪銅メダリストの愛さん(旧姓・大友)。小2で競技を始め、共栄学園中3年時に全中で優秀選手、JOC杯で五輪有望選手に選ばれ、22年U18アジア選手権で優勝。23年に日本代表候補に初登録。24年U20アジア選手権準優勝。184センチ、68キロ、最高到達点301センチ。