「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第3日(7日、東京体育館)男子3回戦で慶応(神奈川)は鎮西(熊本)に21-25、25-19、24-26の1-2とフルセットの末に敗れた。あと一歩のところでベスト8…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第3日(7日、東京体育館)男子3回戦で慶応(神奈川)は鎮西(熊本)に21-25、25-19、24-26の1-2とフルセットの末に敗れた。あと一歩のところでベスト8進出を逃し、渡辺大地監督は唇をかんだ。

「選手はもうこれ以上ないゲームだったと思う。最後の土壇場の勝負どころが決めれるか決められないか。今のうちからしたら十分に戦える相手で勝ち目はあったかもしれないのですけど、(鎮西は)負けないじゃないですか。それが本当の強さなんだなと。どんな試合でも負けないので鎮西は。ギリギリ惜しかったねとなっているけど、最後の最後の底力が本当に強い」

慶応にとって2024年の第78回国民スポーツ大会(SAGA2024国スポ)では勝利した相手だったが、リベンジを許して競り負けた。昨年12月上旬に左足首を負傷した影響で松田悠冬主将(3年)はこれまで各セットの終盤から投入されていたが、この試合は序盤から出場。191センチの大型セッターを中心に様々な攻撃を組み立てて最後の最後まで手に汗握る展開に持ち込んだ。

試合を終えて松田主将は目に涙を浮かべながらも「この3年間ここで勝つためにやってきた。自分のミスもあって勝たせられなかったので終わっちゃったなという感じですけど、本当に最高の試合ができて楽しかった。このチームのすべてを出した集大成で負けてはしまいましたが、全員の120%が出た試合だったと思う」と清々しい表情だった。

今後は慶大に進学し、バレーを続ける予定。「チームを勝たせられる存在であることがセッターの役割だと思う。アタッカーのいいところを最大限にだして勝利に貢献できるようなプレーヤーになりたい」と意欲をみせた。