「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第1日(5日、東京体育館)1回戦を行い、創部2年目で初出場の日本航空石川は津商(三重)にフルセットで惜敗。主将の小林由結(2年)は「少しでもいいので自分たちを見て…
「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第1日(5日、東京体育館)1回戦を行い、創部2年目で初出場の日本航空石川は津商(三重)にフルセットで惜敗。主将の小林由結(2年)は「少しでもいいので自分たちを見て、元気を与えられていたら」と汗をぬぐった。
昨年1月1日に発生した能登半島地震から1年。甚大な被害が出た輪島市にある学校は体育館が使えなくなった。
能美市出身のリベロ、亀田愛唯奈(あいな、2年)は「バレーができることは当たり前ではないと思った」と当時を振り返る。仲間と一緒に練習をできない状況が続き、ようやく2月から系列校の日本航空(山梨)でチーム練習を再開した。「バレーを久しぶりにしたとき、ありがたかった。感極まったりもした」という。苦しい時期を乗り越え、初めて全国の舞台にたどりついた。
この日、亀田はリリーフサーバーとして第1セットの23-23から登場。勝利を届けることはできなかったが、「楽しんでいる姿が能登に届けば私たちの目標は達成できた。来年、もう一度ここに戻って(地元に)恩返しができれば」と強い決意を示した。(児嶋基)