「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会は5日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕した。男子の1回戦では、33年ぶり5回目の出場を果たした大垣日大(岐阜)が、松本国際(長野)を2-0で下した。…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会は5日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕した。男子の1回戦では、33年ぶり5回目の出場を果たした大垣日大(岐阜)が、松本国際(長野)を2-0で下した。

33年ぶりの大舞台で堂々と持ち味を発揮した。大垣日大が、全国大会常連の松本国際のお株を奪うようなスピード感あふれるコンビバレーで初戦突破。攻撃の軸を担ったセンターの小川寛太(3年)は「対策もしっかり話し合ってきた結果。もう率直にうれしい」と笑顔を見せた。

県予選で13連覇中だった県岐阜商に破り、たどり着いた春高の舞台。試合前は「ボールがゆがんで見える…」と選手らは緊張感に襲われていたというが、試合が始まれば「高揚感」が勝った。

中学時代にビーチバレーで全国大会優勝経験を持つ、長屋絆翔(はんと、2年)の強気なトスワークから小気味よく点を重ね、25-22で第1セットを奪うと、第2セットも主導権を渡さない。最後は粘られながらも、25-23でストレート勝ち。竹中城史監督は「うちはサイズではどうしても苦しい。セッターがよく頑張ってミドルを使っていった。松本国際というチームに対してここまでやったということは、もう十分、100点に近いゲーム展開ができた」と目を細めた。

目標は8強入り。同じブロックには、大会3連覇を狙う駿台学園(東京)がいる。小川は「明日(2回戦)もしっかり勝って、駿台学園さんと試合がしたい。明日はもっと自分の全力を出せるように」と気合を入れ直した。(川峯千尋)