勝ち点奪取に向け負けられない「血の法明戦」第2ラウンド。法大は先発に長谷川を立て必勝態勢で臨んだ。序盤に毛利のリーグ戦初アーチと鎌倉のスクイズで2点を先行するも、1点差に迫られ迎えた5回。2本の本塁打を浴び逆転をされてしまう。長谷川は5回途中6失点で降板し、3番手の熊谷も9回に失点と頼みの投手陣が打たれてしまう。打線は6回に舩曳の2ランで反撃するも時すでに遅し。連敗を喫し開幕カードは勝ち点逸で終わった。

適時打を浴び厳しい表情を浮かべる熊谷(右)

先発の菅野秀哉(キャ3)が乱れ敗北を喫した1回戦。今日勝たなければ勝ち点を落とし、10季ぶりの優勝からも遠ざかるという状況だったが、先制点を守りきれずまたも敗戦となった。

今日の先発は、昨季防御率2.52と抜群の安定感で法大の先発を勝ち取った長谷川裕也(経4)。初回から先頭打者に安打を打たれ四球を出すなどしたものの、2回までは得点を許さない。一方の打線は1回に毛利元哉(法2)のリーグ戦初本塁打で先制点を奪うと、2回裏も先頭の6番舩曳海(キャ2)の出塁から、7番の川口凌(人3)の犠打、8番の鎌倉航(法3)のスクイズで更に1点を追加。長谷川を援護する。しかし、3回に勝負強さが光る2番添田真海に中前安打で出塁を許すと、3番渡辺佳明の右前安打、今季4番に座る逢澤崚介のこの日2つ目の四球などで満塁にされてしまう。ここで、長谷川は踏ん張れずに5番越智達矢に中犠飛を打たれ1点を返される。この回は1失点でしのいだが、明大の反撃はここからだった。5回表に1番宮崎新に死球を与えたのをきっかけに、3回も点数に絡んだ添田に中前安打、渡辺佳に左中間適時二塁打、逢澤に左越え2ランと3者連続で安打を許す。越智は打ち取ったものの、6番高瀬雄大に本塁打を打たれ、この回5失点。4点を追う展開になった。6回からは、今季から抑え投手にまわった熊谷拓也(キャ4)が登板。140㌔越えの直球を中心に8回まで安定した投球を見せる。この間に打線も毎回に変わる投手に翻弄されながらも、舩曳の左越え2ランで2点を返し徐々に流れを引き寄せたかに思えた。しかし、9回。今まで攻略されていなかった熊谷が、宮崎に代わって入った稲見優樹から安打を打たれると明大打線が繋がりだす。この回だけで被安打4、3失点。この3失点が響き、流れは明大に傾く。代打で登場した小林満平(法3)などが粘り出塁したものの反撃はここまで。この日無安打の向山基生(営3)が空三振に倒れ、ゲームセットとなった。

先発投手陣が崩れ4連敗とスタートで波に乗れなかった昨季。今季もまたスタートダッシュにつまづいた。春の再来にならないよう、次の慶大戦までに、特に投手陣の立て直しを図り、この先の勝ち点を死守できるか。優勝はここにかかっている。(中西陽香)

 

クローズアップ

舩曳海 (初アーチを含む猛打賞の活躍 逆襲に向けて打線の火付け役になれるか)

対明大1回戦で2安打を放った舩曳海。打順が7番から6番に上がった今日の試合では、2ランを含む3安打猛打賞の活躍で再び存在感を示し、打線を盛り上げた。

2回までに2点を奪った法大打線だが、3回以降は打線の勢いがなくなり5回までを全て三者凡退に抑えられていた。迎えた6回、2死二塁の場面。打席に向かったのは舩曳。「左投手に代わったので、開かずにしっかりと振りぬこう」という意識でいたという。フルカウントからの6球目、振り抜いた打球は逆方向の左翼席へ。それまでの嫌な雰囲気を払拭するかのような本塁打だった。 舩曳が好ムードを演出したのはこの回だけではない。2回と9回、ともに先頭打者として安打を打ち出塁。2回には後続が犠打やスクイズを成功させ1点を追加。9回は得点には結びつかなかったものの、代打・小林満平(法3)の安打などで三塁まで走者が進んだ。「先頭の打席が多かったので僕が塁に出てチャンスを広げられればいいと思っていた」その言葉通り、今日の試合では舩曳が塁に出ることでいい打線の流れをつくることができていた。

今季に入ってまだ2試合目だが舩曳からは頼もしさを感じ、より一層成長しているのが伺える。巻き返しに向けて、この男の活躍は欠かせない。(渡辺詩織)