「春の高校バレー」の愛称で知られる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会の北海道代表決定戦は22日、札幌市中央区の北ガスアリーナ札幌46で準決勝と決勝戦が行われた。男子は北海道科学大高が安定した試合運びで札幌大谷を2-0(25-19、…
「春の高校バレー」の愛称で知られる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会の北海道代表決定戦は22日、札幌市中央区の北ガスアリーナ札幌46で準決勝と決勝戦が行われた。男子は北海道科学大高が安定した試合運びで札幌大谷を2-0(25-19、25-16)で下して2年連続7回目の優勝を決めた。女子は旭川志峯が札幌山の手を2-1(16-25、28-26、29―27)で破って初優勝。来年1月5日に東京体育館で開幕する全国大会には、準優勝の男子・札幌大谷と女子・札幌山の手を合わせた4校が北海道代表として出場する。
男子は北海道科学大高がストレート勝ちした。3年生にとっては最後となる北海道大会。3年の主将、本田隼都は「みんなで楽しくやろうと話し合っていた。自分も思い通りのプレーができて楽しかった」と試合を振り返った。連覇を意識せず目の前のことに集中するよう選手に呼び掛けてきたという辻克典監督は「最後は伸び伸びとやってくれた」とねぎらった。
女子は旭川志峯が2―1で初優勝を手にした。第1セットは強豪の札幌山の手に押されて先制を許したが、第2セットは「やってきたことを思い出してくれればどうにかなる」と福田まどか監督の思いに応えるように、全員で気持ちを切り替えて丁寧に拾い、3年のエース、山保ななみを中心に積極的に攻めて試合を振り出しに戻した。運命の第3セットは終盤までもつれあいとなったが、全員プレーで粘り強く戦い、念願の勝利を手繰り寄せた。
(坂本隆浩)