「春の高校バレー」の愛称で知られる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会の出場権をかけた福島県予選会の男女決勝が20日、福島市の福島トヨタクラウンアリーナで行われた。男子は郡山北工が2年連続12度目、女子は郡山女大付が9年連続26度目…
「春の高校バレー」の愛称で知られる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会の出場権をかけた福島県予選会の男女決勝が20日、福島市の福島トヨタクラウンアリーナで行われた。男子は郡山北工が2年連続12度目、女子は郡山女大付が9年連続26度目の優勝を果たし、全国切符を手にした。
男子の郡山北工は、全試合ストレート勝ちで福島県の頂点に立った。第1セット、郡山北工は主将・久保木奏空(そら、3年)と志賀巧(1年)のライトとレフトからの攻撃が決まり、流れをつかみ先取。第2セットも制した。第3セットは相馬に一時リードを許したが、終始多彩な攻撃をみせた郡山北工が最後は25-23で制し、勝利をつかんだ。
女子は第1セットから一進一退の攻防になり、聖光学院が先取。第2セットも序盤は聖光学院がリードしたが、郡山女大付は佐藤にじ(3年)、石井美空(同)のスパイクで連続得点し、このセットを奪った。第3セットも取った郡山女大付は、第4セットに入ると組織的なディフェンスで聖光学院の攻撃を阻み、9連覇を達成した。
全国大会は来年1月5日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕する。
(芹沢伸生)
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【男子・郡山北工】
二階堂大樹監督「優勝できて一安心した。ただ、出来栄えは60点。フロアディフェンスに課題が残った。この点を修正して全国大会に臨みたい。主将の久保木が大事なところで決めてくれた。チームは学年に関係なくまとまっている」
久保木奏空主将「優勝できてうれしい。みんなで支え合い、楽しく試合ができた。以前は競った場面で心が折れそうになったが、大丈夫だった。全国大会では自分たちの流れに試合を持っていき、全員バレーで戦いたい。目標はベスト8」
【女子・郡山女大付】
佐藤浩明監督「疲れる試合だったが、勝ててよかった。聖光学院は素晴らしいチームで強かった。第1セットはレシーブがうまくいかず、第2セットでやっと落ち着いた。全国大会に向けて、大舞台で緊張しない心を養いたい」
八木橋環主将「厳しい試合になることは覚悟していた。第1セットはオフェンスに意識が行き過ぎ、ディフェンスがおろそかになった。きょうが最後の試合にならなくてよかった。全国大会は今のメンバーで最後の舞台。1日でも長く戦えるよう頑張りたい」