複数球団による獲得競争が展開されているソト。(C)Getty Images 今オフのメジャーリーグのストーブリーグが活況を呈している。その中でひときわの注目を集めているのは、ヤンキースからFAとなったフアン・ソトだ。【動画】強烈な先制2ラン…
複数球団による獲得競争が展開されているソト。(C)Getty Images
今オフのメジャーリーグのストーブリーグが活況を呈している。その中でひときわの注目を集めているのは、ヤンキースからFAとなったフアン・ソトだ。
【動画】強烈な先制2ラン!ファン・ソトがポストシーズン2号本塁打を放つ
水面下で激化する争奪戦は熾烈を極める。表立って報じられているだけでも、ヤンキース、メッツ、ブルージェイズ、ドジャース、ジャイアンツ、レッドソックス、カブスの名が上げられ、その動静は日々米メディアで伝えられている。
敏腕代理人スコット・ボラス氏のサポートを受けるソトは、契約金も「超」が付くほどの高騰が見込まれ、最低6億ドル(約928億円)とも言われている。となれば、獲得球団には相当な資金力が求められる。
そうした中で、球界屈指の資金力を誇るドジャースに関して気になる情報が舞い込んだ。米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は「ドジャースはソトを追わない」と断言。その理由として「すでに指名打者のスポットにはショウヘイ・オオタニがいる。将来的にソトがポジション変更を強いられた場合に選択肢が限られる」と指摘。守備難が指摘されるソトが、昨オフに10年契約を締結した大谷翔平と被るリスクを伝えた。
さらにパッサン記者は、ドジャースが今オフにFAとなったテオスカー・ヘルナンデスとの再契約を進めていると強調。その上で「ドジャースは3年契約を望むヘルナンデスを手にする最有力候補だ。しかし、オリオールズとレッドソックスもそこに追随している」と現状をリポートした。
打線の中軸を担える右の強打者は、ドジャースの補強ポイントの一つ。ワールドシリーズ制覇後のセレモニーで「来年またこのチームでプレーするために全力を尽くす」と涙ながらに語ったT・ヘルナンデスとの再契約は理想的ではある。
このT・ヘルナンデスとの再契約をドジャースが優先的に動いているという報道は、小さくない衝撃と喜びを呼んだ。米専門サイト『Dodgers Way』は「ソトがドジャースのユニフォームを着れば、信じられないほどの満足感はあるだろう。スーパーなチームがよりスーパーになる」とした上で、こう説いている。
「パッサン記者の指摘が確かならドジャースはソトを必要としていない。そしてテオスカー・ヘルナンデスと再契約すれば、左翼問題は解決する。そして右翼もアンディ・ペイジスか、手頃価格かつ効率的なFA外野手に仕事を与えるかもしれない。ドジャースはすべての卵を買い物カゴに入れる必要はない」
今オフは投手補強を念頭に置いているとも伝えられるドジャース。彼らが本当にソト争奪戦から離脱したとなれば、FA戦線の行方にもさまざまな動きが起きそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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