卓球の「WTTチャンピオンズフランクフルト」は10日、女子シングルスの決勝が行われ、世界ランキング2位の王曼昱(中国)は同4位の王芸迪(中国)と対戦。4-2で勝利して優勝した。今大会の第1シードとして挑んだ25歳が前評判通りの戴冠。WTT公…

卓球の「WTTチャンピオンズフランクフルト」は10日、女子シングルスの決勝が行われ、世界ランキング2位の王曼昱(中国)は同4位の王芸迪(中国)と対戦。4-2で勝利して優勝した。

今大会の第1シードとして挑んだ25歳が前評判通りの戴冠。WTT公式が試合後の喜びの声を伝えている。

◆「コート上では緊迫感があった」張本美和を撃破の王芸迪が振り返った勝因 2度の敗戦から得た“教訓”「決断力が足りなかった」

■「彼女はずっと私にチャレンジしてきた」

準決勝で陳幸同との同士討ちを制した王曼昱。張本美和(木下グループ)を下し、決勝に勝ち上がってきた王芸迪との戦いは白熱ラリーが展開されての好試合となった。ゲームカウント2-2で迎えた第5ゲームを制した世界2位がそのまま第6ゲームをとり切り、優勝候補筆頭として迎えたフランクフルトでの戦いを制した。

WTT公式が試合後の王曼昱のコメントを伝えており、「とても嬉しい。勝つのは簡単ではなかったし、今日の試合の王芸迪はとてもよくやっていた。彼女はずっと私にチャレンジしてきてスコアも拮抗していましたが、最終的に勝つことができてよかった」と振り返った。

王曼昱が勝負のポイントに挙げたのが第5ゲーム。「私にとって決定的な転換期になったのが第5ゲームで0-4から4-8までリードを許した状況でした」とビハインドの状況に言及しつつ、「リードされてる間に私はサービスを変化させた。(逆転して)私はさらに忍耐強くなれたと思います」とコメント。勝負どころでの対応について手ごたえを明かした。

王曼昱は王芸迪をはじめとした中国勢や張本美、伊藤美誠(スターツ)、大藤沙月(ミキハウス)といった日本選手らが上位候補に挙がっていたなかでチャンピオンズ優勝。20日から開催の「WTTファイナルズ福岡2024」に向けても弾みをつけるタイトル獲得となった。

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