「ワールドシリーズ、ヤンキース11-4ドジャース」(29日、ニューヨーク) ドジャースが逆転負けで今シリーズ初黒星を喫した。左肩亜脱臼の負傷を負いながら強行出場を続ける大谷翔平選手は五回の第3打席で13打席ぶりの安打となる中前打を放ったが…
「ワールドシリーズ、ヤンキース11-4ドジャース」(29日、ニューヨーク)
ドジャースが逆転負けで今シリーズ初黒星を喫した。左肩亜脱臼の負傷を負いながら強行出場を続ける大谷翔平選手は五回の第3打席で13打席ぶりの安打となる中前打を放ったが、七回1死二塁の好機では空振り三振。4打数1安打だった。
初回にフリーマンのワールドシリーズ最長記録となる6試合連続アーチで先制したドジャース。3連勝の勢いそのままにヤンキースを押し切るかに見えたが、ブルペンデーの三回に悪夢が待っていた。
2番手・ハドソンがジャッジへの死球からリズムを崩し、1死満塁のピンチを招いた。リゾは打ち取ったものの、続くボルピーに左翼へ逆転満塁弾を被弾。マウンドにロジンバックをたたきつけて悔しさをあらわにし、ベンチの大谷はぼうぜんとスタンドを見つめた。
一気に試合をひっくり返されてしまったが、五回に反撃。スミスのソロアーチで2点差に迫ると、なおも無死一塁から大谷が中前へクリーンヒットを放った。13打席ぶり、左肩負傷後では初となる安打。一塁塁上では左手で襟元をつかんだままだったが、二塁へスムーズなスライディングも見せた。
その後、フリーマンの二ゴロ併殺崩れ間に1点差へと迫ったドジャース。しかし六回、ウェルズに致命的なソロを被弾してしまった。以降はヤンキースの継投の前に反撃の目を摘まれてしまった。
この日は継投がはまらず、2点ビハインドの八回から4番手でマウンドに上がったハニーウェルが1番トーレスに3ラン、さらにジャッジには適時打を浴びて一挙5点を失い、勝敗は決した。
これでドジャースは今シリーズ初黒星。まだ3勝1敗と有利な状況だが、一発攻勢のヤンキースが大勝して息を吹き返したのも確かだ。沈んでいた本拠地のスタンドも盛り上がりを見せた中、第5戦でドジャース投手陣が踏ん張れるかがカギとなりそうだ。