山本は大谷とともに歓喜のシャンパンファイトに臨んだ(C)Getty Images ドジャースは現地30日(日本時間31日)に行われた、ワールドシリーズ第5戦でヤンキースを7-6と逆転勝ち。4勝1敗とし、2020年以来4年ぶり8度目のワールド…

山本は大谷とともに歓喜のシャンパンファイトに臨んだ(C)Getty Images

 ドジャースは現地30日(日本時間31日)に行われた、ワールドシリーズ第5戦でヤンキースを7-6と逆転勝ち。4勝1敗とし、2020年以来4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに輝いた。

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 移籍1年目にして栄冠に輝いた大谷翔平と並び、メジャー挑戦1年目の山本由伸も世界一を経験した。

 地区優勝、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズに続き4度目のシャンパンファイトで勝利の美酒に酔った山本は盟友、大谷とビールをかけあいながら「もう、最高です!」と声を弾ませた。

 メジャー1年目での世界一には「チームメートの皆に感謝したいです。誰かが欠けてたら勝てなかった試合がたくさんあった。全員で勝ち取った勝利だなと思います」と改めて、ドジャースのチーム一丸となった戦い方に感慨をにじませた。

 昨年のポストシーズンは日本球界エースのポスティングとして多くの球団からラブコールを送られた。その中で12年総額3億2500万ドル(約455億円=契約時のレート)の高額オファーと誠意を示したドジャースを選択。

 これまでも在籍したオリックスではリーグ3連覇、日本一を経験、WBCでは世界一奪回を達成するなど、何かと頂点に縁がある右腕。結果として今回世界一に輝いたチームを選んだのも、強運男の嗅覚が働いたともいえそうだ。

 とはいえ山本のメジャー1年目も決して平坦ではなかった。

 自身開幕となったパドレスとの開幕シリーズ2戦目に登板すると、いきなり強力パドレス打線につかまり1回5失点KOとほろ苦デビューとなった。

 レギュラーシーズンでは7勝2敗、防御率3.00と試合を作るも、右上腕三頭筋の張りで6月から9月まで戦線離脱。チームが投手難に苦しむ中、自身にとってもはがゆい時間を過ごすことになった。

 ナ・リーグ地区シリーズから本格復帰を果たすと特に圧巻のパフォーマンスを示したのはダルビッシュ有との投げ合いとなった、パドレスと戦った第5戦の内容だった。5回無失点と完ぺきな内容でその後に続く道を開いた。

 ワールドシリーズでも本拠地で行われた第2戦に先発、7回途中1失点と好投、勝利投手となっていた。

 インタビューの最後には日本のファンに向けても「応援ありがとうございました。この喜びをかみしめて、また頑張りたい」と前を向いた。

 背番号18の更なる飛躍、来季は二刀流に復帰すると見られている大谷との共闘シーズンにも引き続き、注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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