(29日、高校野球 秋季関東地区大会準々決勝 千葉黎明5―2山梨学院) 千葉黎明が、昨年の選抜王者・山梨学院を破って4強入りし、春夏通じて初の甲子園出場が濃厚になった。■タイプ異なる3投手、2失点に抑える 継投で勝ち上がってきたチームが、強…

(29日、高校野球 秋季関東地区大会準々決勝 千葉黎明5―2山梨学院)

 千葉黎明が、昨年の選抜王者・山梨学院を破って4強入りし、春夏通じて初の甲子園出場が濃厚になった。

■タイプ異なる3投手、2失点に抑える

 継投で勝ち上がってきたチームが、強豪相手にも自分たちのスタイルを貫いた。

 先発は190センチの左腕で、関東大会初先発の飯高聖也(1年)。130キロに満たない直球に90キロ台の変化球を交え、相手打線に的を絞らせなかった。

 四回途中からマウンドに立った2番手の左腕、米良康太(2年)は直球で押して3回3分の2を1安打に抑えた。

 八回からは右腕の岩下竜典(1年)が救援に。3点リードの最終回。失策と安打で無死一、二塁のピンチを招いたが、ひるまず直球主体で押した。次打者を左飛に仕留めると、最後は併殺打で試合を締めた。

 タイプの違う3投手による継投。二回以降は毎回出塁を許すなど7安打を浴びながらも、2失点に抑えた。

 敗れた山梨学院は選抜への出場が絶望的になった。吉田洸二監督は「初回に与えた四球から自滅してしまった」と振り返った。