ラグビー女子15人制日本代表「サクラフィフティーン」のレスリー・マッケンジー・ヘッドコーチ(HC)が29日、都内で会見し、16チームが参加する2025年8月開幕のW杯イングランド大会に向け、「初の8強入り」を目標に掲げた。 今月中旬にW杯…

 ラグビー女子15人制日本代表「サクラフィフティーン」のレスリー・マッケンジー・ヘッドコーチ(HC)が29日、都内で会見し、16チームが参加する2025年8月開幕のW杯イングランド大会に向け、「初の8強入り」を目標に掲げた。

 今月中旬にW杯1次リーグの組分け抽選が行われ、世界ランキング11位の日本は同6位のアイルランド、3位のニュージーランド、同13位のスペインと同じC組に入った。指揮官は「日本はアイルランドとスペイン戦に勝つことが必要になる。プール戦は3試合を通してしっかりパフォーマンスをしていくことが重要。プール戦を突破して、準々決勝に進出したい」と強い決意をにじませた。

 日本はサイズやパワーで世界に劣り「トライを重ねるチームでは決してない」と分析。今季は早い段階の3月にはFW陣を合宿に招集し、セットピースを強化。南アフリカで行われた国際大会「WXV2」は世界ランク6位のスコットランドなど強豪国から勝利はつかめなかったが、合宿の成果を示し「あと一歩」まで迫った。「W杯に向け、はっきりとした絵を見させてくれた」とうなずく。その上で敵陣22メートル内の攻撃面を課題に挙げ、「どうやってとどめをさすか。モールを使わないといけない」と改めてセットピースの重要性を説いた。

 W杯開幕まで残り約10か月。接戦でのチャンスを逃さないためにも、フィジカルの強化は必須。S&C(フィジカル)コーチには、オリバー・リチャードサンを招集した。22年に行われた前回W杯のニュージーランド大会は1次リーグで3戦全敗。マッケンジーHCが率いて2度目の大舞台へ「私たちはW杯に参加するためだけに行くわけではない。そこで戦うことが目的である」と闘志を燃やした。