ラグビー・リーグワン1部で昨季王者のBL東京(旧東芝)は31日、都内で定例会見を開き、12月開幕の今季の事業目標を発表した。荒岡義和社長が会見に臨み「2024―25シーズンの目標、昨季は約6億円だった。それを上回る、7億円以上を売り上げた…
ラグビー・リーグワン1部で昨季王者のBL東京(旧東芝)は31日、都内で定例会見を開き、12月開幕の今季の事業目標を発表した。荒岡義和社長が会見に臨み「2024―25シーズンの目標、昨季は約6億円だった。それを上回る、7億円以上を売り上げたい」と掲げた。
収入面で大きな割合を占めるスポンサー収入については、昨季が約2億8400万円。同社長によると、今季は3億5000万円を目指すという。20%以上の増額となるが、昨季リーグワンで初優勝したBL東京にとっては追い風も。荒岡社長は「チャンピオンになったこともあり、賛同企業も増えた。今のところ、3億3000万円くらいは目処が立っている」とうなずいた。
そしてチケット収入では「今季は有料観客数を、1試合(あたり)8000人を目標として掲げた」と同社長。昨季、1試合あたりの平均観客数が1万45人だったBL東京の有料観客数は、約7200人。ファン層拡大のための招待との割合は昨季と同率を見込み、「この7200人を8000人にあげていく」と言う。一方で「正直、ハードルは高い」。26日の日本―ニュージーランド戦(日産ス)には6万人超のファンが集まったが、22年10月の同カード(国立)からは約5000人減だった。W杯の中間年ということもあり、同社長は「話題性が落ちるところで言うと、観客数は苦戦する危機感はある」との見通しも語った。
そのほか、昨季約3800万円の収入だったファンクラブについては「(合計)1万9000人、約4500万円をひとつの目標に挙げたい」。優勝チームとしてグッズの売れ行きも好調のようで「昨季は約6000万円の売り上げだった。チャンピオンチームということを前面に出して、8000万円を目標にやっていきたい」とした。チームは新シーズンに向けて背番号を自分でつけられるレプリカジャージーを販売しており、一番人気の背番号は「10」という。ニュージーランド代表SOのリッチー・モウンガ人気は絶大のようで「リーチ(マイケル)の倍くらいの人気」と明かした。
12月22日、神奈川・日産スタジアムで横浜(旧キヤノン)との今季初戦を迎えるチーム。荒岡社長は「リーグワンも4季目、事業面では強化していると伺っている。リーグワンの宣伝や告知には、非常に期待している」と、リーグ全体での活性化を望んだ。27年W杯に向けた中間年の難しさも指摘しつつ「ラグビー事業の実力が試されるシーズン。チャンピオンクラブというところを出して、事業活動をしていきたい」と意気込んだ。