早稲田大が乱打戦を制して明治大に13対8と雪辱。早明戦の勝ち点の行方は3回戦に持ち込まれた。 昨春以来の白星を得た左腕・大竹耕太郎投手(4年・済々黌)は「去年1年間、チームに迷惑をかけたので本当に辛かったです」と涙を流した。2年時には早稲田…

早稲田大が乱打戦を制して明治大に13対8と雪辱。早明戦の勝ち点の行方は3回戦に持ち込まれた。
 昨春以来の白星を得た左腕・大竹耕太郎投手(4年・済々黌)は「去年1年間、チームに迷惑をかけたので本当に辛かったです」と涙を流した。2年時には早稲田大のリーグ戦春秋連覇、全日本大学野球選手権優勝、明治神宮大会準優勝に導く大活躍を見せたが、昨年は春に挙げた1勝のみで「居場所がないように感じていました」と振り返る。
 それでも、打ち込まれた日などに八木健太郎外野手(4年・早稲田実)ら仲間が部屋に訪れ、声を掛けてくれたことでなんとか気持ちを切らさずにやってこられたという。
 また、今年8月に地元・熊本で行われた全早慶戦でOBの道端俊輔捕手(現明治安田生命)と久々にバッテリーを組み、野手の特徴を見て投げることなどアドバイスをもらい、好調だった2年時の投球に近づけていった。

 

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 そして、この日任された先発のマウンドで「諦めずにやってきてチャンスをもらったので、勝ちに繋がる投球をしたい」と粘りに粘った。5回までに107球を投じるほどボール球が多かったが、6安打1四球2失点にまとめ、後続にマウンドを託した。
 この粘りの投球に打線も14 安打13得点で応え、13対8と打ち勝った。開幕連敗を防ぐ立役者の1人となった大竹は「2点取られましたし、まだ詰めないといけないところがあるので、また明日も良い投球がしたいです」と連投も辞さない決意を力強く語った。

ストレートは130キロ台中盤だが、緩急や変化球を上手く使い勝利投手となった大竹

■早稲田大vs明治大2回戦
早稲田大 320301103=13
明治大  002000411=8
【早】◯大竹、今西、柳澤—小藤
【明】●森下暢、長江、高橋、入江—橋本、氷見
本塁打:早稲田大・三倉(4回3ラン)、明治大・越智(7回3ラン)

文・写真:高木遊