29日に中山競馬場で第58回スプリンターズS(GI、芝1200m)が行われる。今年は、昨年覇者のママコチャ、昨年3着のナ…
29日に中山競馬場で第58回スプリンターズS(GI、芝1200m)が行われる。
今年は、昨年覇者のママコチャ、昨年3着のナムラクレア、高松宮記念勝ち馬マッドクール、香港からはビクターザウィナーとムゲンが参戦。
ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。
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■1~3人気総崩れは1回のみ
過去10年、1番人気が4勝挙げているが、2021年のグランアレグリアを最後に3年連続で勝ち星なし。いずれもGI馬やスプリントGI好走馬など、この舞台で1番人気に推されるだけの実績があるにも関わらず、勝ち切れていない。
2014年の新潟開催を除く、過去9年の1番人気の枠別成績を見ると、7枠が【0.0.0.2】と振るわず、結果を出しているのは1~5枠。1~3番人気【8.5.2.15】の枠別成績を見ても、1~4枠が6勝、5~8枠2勝のみ。4~9番人気【1.3.4.46】も、6枠より外は【0.0.0.20】と全滅。1~3枠は【1.1.4.13】と内めの枠なら好走の余地がある。芝状態が比較的良好なこの時期の中山1200m戦では、ロスが多くなる外枠は実績のある人気馬でも厳しいレースとなり、枠順の影響は大きい。
1~3番人気が揃って馬券外に沈んだ年は10回中1回で、その年は3頭全てが5~8枠に入っていた。残る9回のうち5回は2頭以上が馬券に絡み、9回全てで必ず少なくとも1頭が連対を果たしている。軸選びは人気サイドから入るのが的中への近道だ。なお、3番人気以内同士のワンツー決着は4回発生している。
馬連の平均配当は4458円で、万馬券1回、3桁配当が2回。20倍前後~50倍前後になることが多い。馬単の平均配当は9809円で、人気サイドが連対しやすい傾向を踏まえると「馬単」勝負も手。
3連複の平均配当は2万3130円、4桁配当が4回で、このうち10~20倍台が2回、基本的には万馬券。3連単の平均配当は12万7195円。10万馬券が3回で、20万馬券以上は2回発生している。万馬券前後で落ち着くか、6桁配当となるかは五分五分といったところ。期待値としては3連単で広げるよりは「3連複」に張った方がベター。
人気サイドが安定している一方、10回中5回は10番人気以下が飛び込んで配当を底上げ。10番人気以下【1.2.3.65】のうち、好走馬6頭中4頭が前走場所が東京か阪神。また6頭中4頭が6~7歳の高齢馬だった。前走札幌、函館の馬は【1.0.0.24】の期待値は低い。ウイン軍団のウインマーベル(前走東京)とウイングレイテスト(7歳馬)は高配当をもたらしくれそうな雰囲気があり、穴馬として一考したい。
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◆著者プロフィール
シャト美(しゃとみ) 馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。