「ヤングダービー・プレミアムG1」(17日開幕、桐生) 今回で11回目を迎える若手の登竜門がいよいよ開幕する。 歴代の優勝者が全て男子のみで、女子は2018年の第5回大会(浜名湖)で、大山千広の優出5着が最高位だ。今大会は4人が参戦する。…

 「ヤングダービー・プレミアムG1」(17日開幕、桐生)

 今回で11回目を迎える若手の登竜門がいよいよ開幕する。

 歴代の優勝者が全て男子のみで、女子は2018年の第5回大会(浜名湖)で、大山千広の優出5着が最高位だ。今大会は4人が参戦する。例年に比べ少数精鋭の様相でも、選手個人の地力は男子顔負けのレベル。軽い体重や俊敏な旋回テクニックを生かせれば、桐生の地で歴史的な“伝説”が生まれる可能性は十分にある。

 中でも注目は西橋奈未(28)=福井・119期・A1=だ。5月のSG・ボートレースオールスター(多摩川)でSG初出場。さらに直近のSG・ボートレースメモリアル(まるがめ)では2勝するなど、男女混合のビッグレースでの躍進ぶりが光る。

 注目の前検では「ペラがあまりマッチングしていない感じで、このままではレースに行きたくないですね」と、引き当てた25号機に課題を残したが、本人に悲観する様子は全くない。「まるがめでもバチッと合ってなくて、ペラを自分の形にしてから、乗り味は良くなりました」と大舞台で得た調整の知識は、実戦で大きな糧となる。

 「ヤングダービーも若い男の子が増えて刺激になるし、楽しそうにレースをしている姿も、自分の中でプラスになります」と周囲の環境も闘争心を活性化。進化を遂げた攻撃スタイルは手ごわい存在となりそうだ。