7月9日、アジアユース選手権シンガポール大会2017のコンバインド決勝が行われ、ユースA女子の中村真緒が見事優勝。これで日本は来年10月に行われるユースオリンピック(アルゼンチン・ブエノスアイレス)への出場権を1枠獲得した。

 今大会のコンバインド(複合)は来年のユースオリンピックへの出場権も兼ねるため、出場対象のユースAカテゴリーでのみ実施。前日までのスピード、ボルダリング、リードの各種目で好成績を収めた男女各6名がこの日の決勝に進出していた。日本からは女子で中村、小島果琳の2名が、男子では土肥圭太、中島大智、田嶋瑞貴の3名が参加。オリンピックフォーマットは各順位の掛け算でポイントを算出。一番得点が低いものが優勝となる。

 最初に行われたのはスピード。しかし経験値で劣る日本勢は対戦相手に一度も勝利することができず出鼻をくじかれてしまう。次のボルダリングで日本の盛り返しが期待されたが、ユースといえどオリンピックへの壁は高いと言わんばかりの高難度課題が揃い、なかなか完登者が現れない膠着状況が続く。そんななか躍動したのが中村だ。4人が1完登で並んで迎えた第3課題。中村はホールド上を走るコーディネーション系課題を2アテンプトで攻略すると、ほか5名は登り切れずにトップに躍り出る。勢いそのままに最終第4課題も残り6秒で完登してみせ、2位以下の1完登に対し3完登で文句なしの1位を獲得した。男子は1完登が3名、0完登が3名という厳しい展開で、惜しくもアテンプト差で敗れた土肥が3位に入ったのが日本人最高位だった。

 最後に行われたのがリード。ここで日本勢が意地の登りをみせる。男子では一番手で登場した中島が粘りの完登。ボルダリング最下位に沈んでしまった鬱憤を晴らすかのようなガッツポーズで会場を沸かせると、その他の日本人選手たちもTOPに近い高度まで次々に迫っていく。女子5番手で登場した中村も完登こそならなかったものの6選手中の最高高度にたどり着き、リード種目も1位で終了。全競技が終了した時点でスピード5位×ボルダリング1位×リード1位の中村がトータル5ポイントとなり、2位の韓国人選手に13ポイント差をつけて優勝を決めた。そのほか、中島と小島が総合3位に入っている。

 これでアジアユース選手権シンガポール大会2017の全日程が終了。メダル獲得数で見ると日本は金メダル10個、銀メダル8個、銅メダル8個と合計26個のメダルを獲得。2位・韓国の10個を大きく突き放し、特に15個のメダルを獲得したボルダリングにおいてアジアにもその強さを示した。ユース日本代表は今後、8月30日~9月10日までオーストリア・インスブルックで開催する世界ユース選手権に出場する予定だ。

<リザルト・コンバインド>

男子ユースA(2000年、2001年生まれ)
1位:Pan YuFei(中国)
   1ポイント (S 1位/B 1位/L 1位)
2位:Huang DiChong(中国)
   20ポイント(S 2位/B 2位/L 5位)
3位:中島 大智
   48ポイント(S 4位/B 6位/L 2位)
4位:土肥 圭太
   54ポイント(S 6位/B 3位/L 3位)
5位:田嶋 瑞貴
   80ポイント(S 5位/B 4位/L 4位)
6位:Hualong Song(中国)
   90ポイント(S 3位/B 5位/L 6位)

女子ユースA(2000年、2001年生まれ)
1位:中村 真緒
   5ポイント (S 5位/B 1位/L 1位)
2位:Son Sunga(韓国)
   18ポイント(S 3位/B 2位/L 3位)
3位:小島 果琳
   36ポイント(S 6位/B 3位/L 2位)
4位:Song YiLing(中国)
   36ポイント(S 1位/B 6位/L 6位)
5位:KoJeongran(韓国)
   50ポイント(S 2位/B 5位/L 5位)
6位:Kim Lan(韓国)
   64ポイント(S 4位/B 4位/L 4位)

※S=スピード B=ボルダリング L=リード

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編集部