木更津総合-日本航空石川  日本航空石川戦に先発した木更津総合・山下=甲子園【写真提供:共同通信社】 投手専念1年で代表へ到達した大型左腕今年の高校生No.1左腕の呼び声も高い木更津総合のエース。木更津市立岩根西中学軟式野球部時代は部員わず…

木更津総合-日本航空石川  日本航空石川戦に先発した木更津総合・山下=甲子園【写真提供:共同通信社】

 

投手専念1年で代表へ到達した大型左腕

今年の高校生No.1左腕の呼び声も高い木更津総合のエース。木更津市立岩根西中学軟式野球部時代は部員わずか7名の苦境にあっても地道な努力を続けたことが、新チームになって一塁手から投手に専念後、1年足らずで最速149キロ。チームを甲子園に導くまでに成長するベースとなっている。

高校入学後は1年夏から一塁手のポジションをつかみ、2年春は11打数4安打1打点、2年夏は7打数1安打3犠打で2季連続甲子園ベスト8入りに貢献した山下は、新チームからエースに。しかし、2年秋は千葉県大会2回戦で敗退。この敗戦を糧に冬場は大きな身体を無駄なく使ったフォームやストレートの球質、スライダーやカーブに加え、木更津総合の1学年先輩である早川 隆久(現早稲田大学)から教わったツーシームを徹底的に鍛えた。

その成果は春の千葉県大会4強を経て、最後の夏。千葉大会4回戦以降の5試合を全て完投勝利という結果で成就。42回を投げてわずか与四死球11・5失点の安定感もさることながら、常時140キロ後半・47奪三振の快刀乱麻も光った。

甲子園では1回戦の日本航空石川(石川)に先発終盤までリードするも、9回に4点を奪われまさかの逆転負けを喫した山下。侍ジャパンU-18代表では聖地での悔しさをカナダで晴らすと同時に、150キロを叩き出して世界一に貢献すべく、思い切り左腕を振る覚悟だ。