攻守に存在感を放つ髙橋藍。五輪本戦での活躍に期待だ(C)Getty Images  バレーボールネーションズリーグ(VNL)男子決勝が現地時間6月30日(日本時間7月1日)、ポーランドのウッジで行われ、初優勝を目指す日…

 

攻守に存在感を放つ髙橋藍。五輪本戦での活躍に期待だ(C)Getty Images

 

 バレーボールネーションズリーグ(VNL)男子決勝が現地時間6月30日(日本時間7月1日)、ポーランドのウッジで行われ、初優勝を目指す日本代表と、東京五輪金王者でありVNL大会制覇の実績も持つフランス代表が対戦。日本はフランスから1セットを奪うなど、接戦を演じるもセットカウント1-3(23-25、25-18、23-25、23-25)で敗れ、今大会は銀メダルという結果に終わった。

【動画】バレー男子日本代表がフランスと激突!銀メダルを獲得

 

 1972年のミュンヘン五輪での金メダル以来となる、主要国際大会の頂点には届かなかったものの、日本は今大会の勢いをぶつけ、フランスをあと一歩まで追い詰めた。ともに1セットずつを獲り迎えた第3セットでは、中盤で日本が5点のビハインドを負うも、宮浦健人のスパイク、小野寺太志のブロックなどで追い上げを見せ、第4セットでも石川祐希が終盤でポイントを重ね、フランスに最後まで食らいついた。

 試合終了後に発表された大会ベスト6には石川がベストアウトサイドヒッター、さらにベストリベロとして山本智大が選ばれるなど、チームを支えた両選手のパフォーマンスが高く評価された。

 また、海外メディアからは今回の日本の戦いぶりを振り返り、さらなる舞台での躍進にも期待を寄せる声も挙がっている。中国メディア『捜狐』では、この一戦の結果について「最終的に、フランス男子バレーボールチームはオリンピックチャンピオンとして、3-1で相手を破り大会の表彰台の上に登ったがそれは接戦を制しての勝利だった」と評している。

 日本の試合内容には、競り合いに持ち込みながらも勝利に届かなかったとして「日本男子バレーボールチームは、肝心なところで優勝する基盤がまだ整っていなかった」と指摘。それでも同メディアは「しかし、男子バレーボールチームの主力アタッカーである髙橋藍が出場しなかったことで、チームのパフォーマンスにある程度の影響を及ぼし、本来の強さを隠すことになった」と分析している。

 他にも日本チームについては、「40年以上前の国際舞台で残した最高成績に近づくことができた。今大会は女子も含め、日本は躍進を遂げた」などとファイナルに残った男女の健闘を称えている。

 トピック内に名前が記されている髙橋藍も五輪メンバーに選出されており、コンディションを戻してパリのコートに立つだろう。今大会で経験を積み悔しさも味わった日本代表がさらにチーム力を増し、ふたたび金メダル奪取に挑む。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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