先週末に宝塚記念が終わり、一年も間もなく折り返し地点に達する。数々の名勝負や記録が生まれた半年間。本稿では「種牡馬」にスポットをあて、上半期のGIレースを振り返りたい。  春はエピファネイア産駒の勢いがすさまじかった。多くの活躍馬がいた…

 先週末に宝塚記念が終わり、一年も間もなく折り返し地点に達する。数々の名勝負や記録が生まれた半年間。本稿では「種牡馬」にスポットをあて、上半期のGIレースを振り返りたい。

 春はエピファネイア産駒の勢いがすさまじかった。多くの活躍馬がいたので意外な気もするが、同産駒は21年有馬記念から3年間、GI勝利から遠のいていた。ところが、今春は4勝の固め打ち。ステレンボッシュが桜花賞を制すと、テンハッピーローズがヴィクトリアMで波乱演出。ダノンデサイルが日本ダービーで世代の頂点に立ち、ブローザホーンが宝塚記念を勝って締めくくった。

 マイルからクラシックディスタンスまで、速い馬場からタフなコンディションまで、さまざまな舞台、条件で結果を残した。来月初めにセレクトセールも控えているが、エピファネイア産駒の評価はさらに上がること間違いないだろう。

 ほかは1勝ずつ。エピファネイアの半弟にあたるリオンディーズは、テーオーロイヤルが天皇賞(春)を勝って産駒のGI初制覇。今年から日本でけい養されるパレスマリスは、持ち込み産駒のジャンタルマンタルがNHKマイルCを勝ち、2年連続でGIタイトルを手にしている。

【春GIで産駒が勝利した種牡馬】
■4勝
エピファネイア

■1勝
ロードカナロア
リオンディーズ
ハービンジャー
キングカメハメハ
キズナ
ヴァンセンヌ
Palace Malice(パレスマリス)
Dark Angel
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