済美-盛岡大付 10回表、適時打を放ち、ガッツポーズの盛岡大付・林=甲子園【写真提供:共同通信社】

 

 

 

第99回全国高校野球選手権大会もいよいよ終盤戦へ。大会第11日は1・2回戦を勝ち上がった学校同士による3回戦4試合。第1試合では3番・亀岡 京平(3年)の2試合連続3アーチを含むチーム4本塁打で、東筑(福岡)・津田学園(三重)に連勝した済美(愛媛)と、初戦で昨年覇者の作新学院(栃木)を破った勢いを2回戦・松商学園(長野)相手に発揮した盛岡大附(岩手)とが激突。試合は長打力に自信を持つ両校らしく、計19得点・25安打、うち5本塁打含む長打8本という空中戦となった。

済美の先発はこれまで2試合に先発したエースで主将・4番の八塚 凌二(3年)ではなく、1回戦の東筑戦で3回無失点の好リリーフを見せた左腕・影山 尭紀(3年)。その影山は2回まで無失点に抑えると、2回裏二死一・二塁で盛岡大附先発の平松 竜也(3年)から左中間を破る適時2点二塁打。済美のベンチマークが見事にはまった。

追う盛岡大附もすぐに反撃。3回表に敵失で1点を返すと、5回表には一死一・二塁から3番・植田 拓(3年)のレフト前タイムリーで同点。なおも二死満塁で6番・小林 由伸 (3年)が左中間スタンドに運ぶ大会通算48号勝ち越しグランドスラム。6対2と一気にスコアをひっくり返した。

だが、その裏に済美は一死満塁とすると、今度は5番・吉岡 秀太朗 (3年)がバックスクリーンに飛び込む大会第49号満塁本塁打で6対6の同点に。ちなみに、1試合で2本の満塁本塁打が飛び出したのは夏の甲子園では史上初である。

済美の長打攻勢はさらに続いた。7回裏には2番・宇都宮 佑弥 (3年)が前の回から2番手登板した盛岡大附左腕・三浦 瑞樹(3年)からレフトへ大会通算50号となる勝ち越しソロ本塁打。守っても済美は影山、右横手投げの栗田 智輝 (3年)でつなぎ、8回途中からエース・八塚が登板。必死の継投リレーで逃げ切りを図る。

しかし盛岡大附にはこの長距離砲がいた。9回表先頭打者として右打席に入ったのは3番・植田。八塚の投じた高めのストレートを叩くと、打球はぐんぐん伸びてバックスクリーン横へ飛び込む大会第51号同点ホームラン。待望の一発で息を吹く返した盛岡大附打線は延長10回表、無死二塁から1番・林 一樹(3年)がこの日、4安打目となるライト前タイムリーで8対7と勝ち越し。さらに、なおも無死二、三塁から植田が再びバックスクリーンへ3ランホームラン。植田にとって高校通算62本目となる大会第52号本塁打は試合を決定づける一打となった。

さらに7番籔内 海斗(3年)の適時二塁打で1点を追加した盛岡大附は、8回裏から再登板した平松が済美打線をしのぎ、12対7。初のベスト8進出を決めた。

なお、盛岡大附は明日、8月20日(日)の準々決勝第4試合で花咲徳栄(埼玉)と対戦する。