アマチュアサッカーの日本フットボールリーグ(JFL)所属で、プロのJ3昇格を目指している高知ユナイテッドSCが絶好調だ。3月10日の開幕後、6連勝で首位を独走している。昇格にはJFL2位以内だけでなく、ホームゲームでの平均2千人の集客も条…

 アマチュアサッカーの日本フットボールリーグ(JFL)所属で、プロのJ3昇格を目指している高知ユナイテッドSCが絶好調だ。3月10日の開幕後、6連勝で首位を独走している。昇格にはJFL2位以内だけでなく、ホームゲームでの平均2千人の集客も条件となっており、チームは観戦を呼びかけている。

 JFL4年目だった昨季は7位。今季は16チームで30節(試合)を戦う。3月に3―0で三重、1―0で青森、3―0で横河武蔵野に勝利。栃木戦では終盤に2失点したものの3―2で逃げ切った。4月には鈴鹿、ソニー仙台にいずれも2―0とし、ここまで6連勝。リーグ2位の沖縄は3勝3引き分けで、他チームとは差が開いている。

 今季は6試合でリーグ最多の14得点。このうち、試合後半で投入されてきたFW小林心選手(23)が4得点を挙げリーグ1位タイだ。一方、失点は全チーム最少タイの2失点で、攻守ともに好調だ。吉本岳史監督(45)は「戦術よりも、選手一人一人が負けたくないとハードワークができている結果。選手たちはひたむきに前に向かっている」と分析する。

 一方、集客には苦戦している。高知県立春野総合運動公園での開幕戦には1千人近くが訪れたが、その後を合わせたホームゲーム4試合の平均観客数は663人。選手やスタッフは高知市の商店街を訪ね、観戦招待チケットを配る取り組みも始めた。

 吉本監督は「ぜひ多くの人に来ていただきたい。目の前の1試合を勝つための努力をしながら、みる人の心に響く試合をしていきたい」と話している。

 次戦は28日午後1時から、春野総合運動公園で、昨季1位のHonda FCと戦う。

 入場券は当日が一般千円(前売り800円)、中高生500円(同300円)、小学生200円(同100円)。県内在住の小学生なら、入場無料になる。(蜷川大介)