◆プロボクシング▽アジア最強ライト級(61・2キロ以下)トーナメント8回戦 〇今永虎雅(TKO1回2分35秒)マ・シャン●(25日、後楽園ホール) アマ10冠の今永虎雅(24)=大橋=が、豪快なKO勝利で初戦を突破した。中国のマ・シャン(…

 ◆プロボクシング▽アジア最強ライト級(61・2キロ以下)トーナメント8回戦 〇今永虎雅(TKO1回2分35秒)マ・シャン●(25日、後楽園ホール)

 アマ10冠の今永虎雅(24)=大橋=が、豪快なKO勝利で初戦を突破した。中国のマ・シャン(27)を相手にゴング直後からエンジン全開。サウスポースタイルからヤリのような右ジャブを突き刺した。左でダウンを奪うと、立ち上がった相手をコーナーに詰めて連打するとレフェリーが試合をストップ。155秒の圧勝劇となった。

 「今回は1ラウンドからガンガン行こうと思っていた。前回の自分とは違うところを見せたかった」と納得の勝利を振り返った。前回とは昨年7月。ヘビ・マラプ(インドネシア)戦で判定勝ちしたものの顎を骨折した。入院、2度の手術と自分を見つめ直すいい機会になった。メンタル、フィジカル、テクニックとすべてを見直した。ジムの先輩と都内のキックボクシングのジムに足を運びパンチの打ち方も学んだ。

 圧倒的なパワーとスピードで対戦相手をねじ伏せた。「もっとできる自信はある。相手が強くなればもっと自分の力が発揮できる」リングに戻るまでの9か月間で大きく成長したことを実感している。理想はジムの先輩で4団体世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥のような「(パンチを)もらわずに一方的に打つスタイル」だという。

 優勝賞金500万円のライト級トーナメント。次戦の準決勝は7月18日。「相手が誰であれ自分のボクシングを貫くだけ。圧倒的に優勝します」と力強く宣言した。

 成績は今永が5戦全勝(4KO)、マは6勝(4KO)4敗2分け。