J1で首位を走る町田は27日、同じく昇格組の磐田とアウェーで対戦する。主将DF昌子源は磐田の元日本代表GK川島永嗣との対決を心待ちにした。 川島とは18年ロシアW杯など長らく日本代表でともに戦った。10年夏からプレーした欧州から今季Jリー…

 J1で首位を走る町田は27日、同じく昇格組の磐田とアウェーで対戦する。主将DF昌子源は磐田の元日本代表GK川島永嗣との対決を心待ちにした。

 川島とは18年ロシアW杯など長らく日本代表でともに戦った。10年夏からプレーした欧州から今季Jリーグに復帰し、開幕から10試合連続でフル出場している守護神の姿に「すごいですよね、41歳ですよ!」と驚きを口にした。

 「気迫を含めて、存在感がすごい。(シュートコースを)3分の1消せば止めてくれるだろうっていう安心感がある。(GKとして)常に全部がハイレベル。代表でずっとやってても、誰よりもメシ食いますからね。会うたびに『成長期』と言っていた。常に何歳になっても向上心の塊です。それは本当すごい」

 忘れられない言葉がある。「ロストフの悲劇」として語り継がれる、ロシアW杯決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦。2―0から追い付かれて迎えた後半アディショナルタイムに相手CKからカウンターを受け、逆転の3点目を奪われた直後だった。ピッチに倒れ込んで落胆する昌子は、川島から「まだ10秒ある」と体を起こされた。

 「その時は僕も放心状態で流していたけど、いま考えたらエグい。終わるまであきらめるな、と。あの人のサッカー人生を表す、あきらめたことなんて一度もない人が言うセリフだなとすごいと思った」。互いに欧州でプレー後にJ復帰して迎える対決。「あの時より成長した姿を見せたい」と決意を強くした。

 町田は前節・FC東京戦に勝利し、首位に返り咲いた。リーグ14位の磐田との対戦に「町田らしくチャレンジャーとして戦いたい」と昌子。相手エースFWジャーメイン良は前節・福岡戦で2ゴールを挙げ、今季9得点で得点ランク1位を独走している。昌子は「足でもヘディングでも決められるし、ポストプレーも素晴らしいものを持ってる。最善の注意は払いたい」と警戒した。