プロ2年目ながら貫禄漂う横浜DeNA・牧秀悟。長らく“2強”が続いたセ・リーグ二塁手部門でファン投票&選手間投票の「ダブル選出」で初のオールスター舞台に挑む。写真提供:共同通信社JERAセ・リーグ特設サイトはこちら 1998年4月21日生ま…

プロ2年目ながら貫禄漂う横浜DeNA・牧秀悟。長らく“2強”が続いたセ・リーグ二塁手部門でファン投票&選手間投票の「ダブル選出」で初のオールスター舞台に挑む。

写真提供:共同通信社


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 1998年4月21日生まれ。長野県中野市出身。松本第一高で1年時から中軸を任されるも甲子園出場は未出場。進学した中央大でも1年時からレギュラーとして活躍し、3年時にはリーグ首位打者、MVPに輝くとともに、大学日本代表では4番も務めた。そして2020年秋のドラフト会議で横浜DeNAから2位指名を受けてプロ入り。環境が変わり、レベルが上がっても、非凡な打撃センスですぐに対応してきた男は、プロ舞台でもオープン戦から結果を残して開幕スタメンを掴むと、好不調の波がありながらもリーグ3位の打率.314に加えて22本塁打、71打点をマーク。8月25日に達成したルーキー史上初のサイクル安打を筆頭にセ・リーグ新人最多二塁打など記録ラッシュのシーズンを過ごし、新人特別賞を受賞した。

 迎えた今季も“2年目のジンクス”などお構いなしに開幕から「4番・セカンド」として貫禄すら漂わせるパフォーマンスで、新型コロナ陽性による離脱が明けた5月は、打率.329、8本塁打、25打点の大暴れで自身2度目の月間MVPを受賞。6月に調子を落としたが、7月19日の時点で打率.282、17本塁打、59打点で、得点圏打率.346の勝負強さを披露。そしてオールスターファン投票では、激戦のセ・リーグ二塁手部門で、山田哲人(東京ヤクルト)、吉川尚輝(読売巨人)、菊池涼介(広島東洋)を上回る26万5093票を獲得。2014年以降、ファン投票の二塁手部門は山田と菊池のどちらかしか選出されていなかったが、その2強の牙城を崩しての初の球宴出場を決めた。

さらに選手間投票でも2位以下に100票以上の差を付けてのトップ得票で“ダブル選出”。「たくさんのすごい選手たちがいる中で、ファンのみなさまに選んでいただいたことはとても嬉しいです。いつかオールスターゲームに出場してみたいと思っていたので楽しみです」と喜びのコメントを寄せた牧。「昨年、自分と同い年の選手たちがオールスターゲームで活躍している姿を見ていたので、自分としても感慨深いところはありました。普段は交流する機会が少ない選手もたくさんいるので、当日はいろんな選手たちと話をしてみたいと思います。そして、1本はヒットを打ちたいと思います」と活躍を誓った。

7月18日の中日戦で途中交代し、「左足関節骨棘(こつきょく)障害」の診断。コンディション面が心配されるが、球宴では必ず元気な姿を見せてくれるはず。大学時代に主将を務めたリーダーシップを持ちながら、天性の愛嬌の良さで先輩からも可愛がられる人柄。ファン、チームメイトから“愛される男”は、オールスターの華やかな舞台が、よく似合うはずだ。