昨季、三塁手としてベストナイン&ゴールデングラブ賞に輝いたオリックスの宗佑磨。26歳で迎える初のオールスター舞台で、自らの“武器”を思う存分に見せつける。写真提供:共同通信社JERAセ・リーグ特設サイトはこちら 1996年6月7日生まれ。…
昨季、三塁手としてベストナイン&ゴールデングラブ賞に輝いたオリックスの宗佑磨。26歳で迎える初のオールスター舞台で、自らの“武器”を思う存分に見せつける。
1996年6月7日生まれ。東京都武蔵野市出身。小学3年から野球を始め、神奈川県鎌倉市立玉縄中の軟式野球部から横浜隼人高に進学し、1年秋からベンチ入り。高校通算26本塁打をマーク。2年春に桐光学園高の松井裕樹(現・東北楽天)から2安打を放ち、3年夏は右膝蓋骨骨折から驚異的な回復を見せてチームをベスト4まで導いた。甲子園には縁がなかったが、ギニア人の父譲りの肉体に天性のスピードとバネを持ち、当時から身体能力の高さは群を抜いており、2014年秋のドラフト会議で高い潜在能力を評価するオリックスから2位指名を受けてプロ入りを果たした。
1軍デビューは高卒2年目の2016年9月。翌2017年9月にプロ初安打を記録すると、2018年には「1番・センター」として開幕スタメンを果たした。その後2年間は中堅と三塁の併用が続いた中で、なかなか殻を破れない状態が続いたが、7年目の2021年に「2番・サード」に定着してブレイク。139試合に出場して打率.272、9本塁打、42打点をマークして優勝に貢献するとともに、三塁手としてベストナイン&ゴールデングラブ賞を受賞した。
迎えた今季もレギュラーとして出場を続け、オールスターのファン投票では惜しくも2位となったが、選手間投票で堂々のトップ得票。「まさか自分が選ばれると思っていませんでした。しかも選手から支持をいただいたということなので、非常に光栄に思います。(オールスターは)プロ野球の憧れだと思いますし、まさか自分がいけるとは思わなかったので本当に嬉しく思います」と謙遜しながらも喜びのコメントを寄せ、ファンに向けて「僕の自然なプレースタイルを見てほしい」とメッセージを送った。
宗の“武器”は、「鉄壁の守備」と「勝負強い打撃」。俊敏な動きでの捕球から一塁へ矢のような送球を披露。守りでスタンドを沸かせられる選手であると同時に、今季は7月24日終了時点で得点圏打率.349を記録。「自分はまだまだ」と語るが、華のあるスタープレイヤーの「証」であり、昨季のポストシーズンに続き、今季のオールスターで活躍すれば、選手としての「格」は間違いなくアップする。まだ26歳。今年の球宴舞台を経て、大舞台&お祭り舞台がよく似合う男になって行くはずだ。