「ノジマTリーグ 2023-2024シーズン」は23日、女子のプレーオフファイナルが行われ、レギュラーシーズン2位の日本生命レッドエルフが、同1位の木下アビエル神奈川と対戦。3-0で勝利し、2年ぶりの優勝を果たした。◆「ここがリベンジする場…

「ノジマTリーグ 2023-2024シーズン」は23日、女子のプレーオフファイナルが行われ、レギュラーシーズン2位の日本生命レッドエルフが、同1位の木下アビエル神奈川と対戦。3-0で勝利し、2年ぶりの優勝を果たした。

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■大黒柱としてチームをけん引

2日間にわたるプレーオフで優勝に貢献したのが早田ひな。

日本ペイントマレッツ戦とのセミファイナルではシングルスで2連勝し、村上恭和総監督に「Tリーグで大事な試合で勝ってきたのは早田」「うちのセオリー通り」と言わしめたエース。KA神奈川とのファイナルでも、平野との“黄金世代対決”を制し、優勝に導いた。

そんな早田だが、平野との試合では「2回くらいネットで、自分のタイミングがうまくつかめなくなった」と試合後に語った通り、第3ゲームで相手に押し込まれる展開も見られた。そんななか見せたのがサービスの変化で、バックサーブを繰り出す場面があった。

このサービスについて問うと、狙いは「状況の打開」と「今後に向けてのトライ」の2点。「タイミングを変えようと思ってのひとつの選択肢でもありますし、それがうまくいってもいかなくても自分の今後の成長につながる」とポジティブな変化で、より良い選択肢を求める早田の意識が感じられた。

サービスについては「いろいろ考えてはいるんですけど、それをどこで使うか」と状況に応じた使い分けが重要と述べ、「世界で勝っていくために、自分が今いる位置からより殻を破っていくためには大事かなと思う」と語っている。

日本生命に2年ぶりのTリーグ制覇をもたらした早田だが、夏にはパリ五輪という自身初の大舞台も控えている。日本のエースに成長した23歳がさらなる飛躍を求めてまい進していく。

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取材・文●井本佳孝(SPREAD編集部)