オーストラリア・サッカー協会は、2006年からアジアサッカー連盟の一員となった。代表チーム同士が何度も対戦し、日本のサ…
オーストラリア・サッカー協会は、2006年からアジアサッカー連盟の一員となった。代表チーム同士が何度も対戦し、日本のサッカーファンにも、すでになじみの国である。蹴球放浪家・後藤健生も取材で訪れ、逆転の発想で「抜け道」を見つけてきた。
■W杯やアジア杯では無料
ワールドカップとかアジアカップのような大会に行ってアクレディテーション・カード(ADカード)をもらうと、市内の交通機関(バスや地下鉄)が無料で利用できます。カードを見せれば乗れる方式と、別に交通カードをくれる方式がありますが、いずれにしても、とてもありがたいサービスです。
昔は「自費で観戦に来ているサポーターの皆さんに申し訳ないなぁ」と思っていましたが、最近は入場券を持っている人は誰でもタダで交通機関を利用できるのが普通になりました。
また、“応用編”としては、本来は無料サービスが付いていない場合でも、ADカードを見せればバスに無賃乗車できる(こともある)ということも、昨年ご報告しました(「蹴球放浪記」第188回「スタジアムまでの交通問題」の巻)。
カタール・ワールドカップのように、すべての試合がドーハと近隣都市で行われると、滞在中は交通費がまったくかからないので、とても安上がりに滞在できます。
■ワールドカップはカタールで永久開催
先日、FIFAから2026年ワールドカップの日程表が送られてきました。もちろん、対戦国名は入っていませんが、何月何日にどこのスタジアムで試合があるかが分かるスケジュール表です。
それを見ると、毎日試合を観戦するためには飛行機やバスなどを使って長距離移動せざるをえません。肉体的にも大変ですし、交通費もかなりかかりそうです。
都市内の交通機関はタダになっても、都市間の航空機や鉄道、バスは普通に運賃を払わなくてはならないからです(その点、都市間移動の夜行列車が無料になったロシア・ワールドカップは素晴らしい大会でした)。
ですから、2026年大会の日程表を見ていると「ワールドカップはカタールで永久開催でもいいんじゃないか」という気がします。交通費がタダで、しかも、毎日2試合ずつ観戦できるんですから……。
■オーストラリアの「大問題」
2015年にオーストラリアでアジアカップが開かれたときも、都市間移動にお金がかかりました。市内のバスや地下鉄は無料で利用できたのですが、飛行機はそうはいきません。都市間の移動は基本的に飛行機です。まあ、オーストラリアはLCCが発達しているので助かりましたが(カンタス航空参加の「ジェットスター」は、オーストラリア生まれのLCC界の老舗です)。
もう一つ、交通費がかかるのは空港から市内までの移動です。
たとえば、メルボルンの空港です。
この空港には鉄道は通っていませんから、移動は「スカイバス」という空港バスということになります。「スカイバス」で都心にあるサザンクロス駅まで行って、そこからバスや鉄道に乗り換えるというのが普通の移動方法です(もちろん「タクシー」という選択肢はありますが、「放浪家」にとってタクシーは最後の非常手段でしかありませんから、考慮の対象には入れません)。
そして、「スカイバス」はADカードを持っていても無料にはなりません。
さて、どうするか……。