今春のキャンプで初めて実戦登板に臨んだ山本。並み居る主力打者たちを相手に好投した。(C)Getty Images 新チームでの“デビュー”は上々だ。現地時間2月17日にドジャースの山本由伸が、今春のキャンプで初めて打者相手に投げる実…

今春のキャンプで初めて実戦登板に臨んだ山本。並み居る主力打者たちを相手に好投した。(C)Getty Images

 新チームでの“デビュー”は上々だ。現地時間2月17日にドジャースの山本由伸が、今春のキャンプで初めて打者相手に投げる実戦練習「ライブBP」を実施。ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、ジェイソン・ヘイワードら計7人の主力打者を相手に好投した。

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 鋭いボールが、際どいコースに次々と決まった。28球を投じた山本は、内外に最速155キロをマークした直球、カットボール、カーブ、ツーシーム、スプリットを散りばめ、対戦した打者たちを翻弄。ヒット性の当たりも1本に抑え、デーブ・ロバーツ監督ら首脳陣の前で、3年連続沢村賞の実力を発揮した。

 打席に立った強打者も山本のボールに賛辞を惜しまない。ドジャースの専門サイト『Dodgers Nation』は「ヤマモトは新たなエースの片鱗を見せつけた」と絶賛した記事で、対峙したフレディ・フリーマンのコメントを紹介。メジャー通算321本塁打の強打者は「信じられない。本当にえげつない」と強調し、「初めての登板で、みんなの視線を浴びながらなのに、一球一球、完璧な質のボール投げ込んでいた。とても印象的だったね」と脱帽した。

 また、打席内で「やべぇな」と漏らしたというベッツは、対戦後に山本にスタンディングオベーションで拍手を送ったという。これを伝えた『Dodgers Nation』は「ドジャースのロスターに名を連ねるほどの強打者たちが、初めて対戦した投手をこれほど高く評価するのは特別なことだ」と論じ、「日本からやって来た最高の投手であるヤマモトに対する期待は早々と正当化された」と指摘した。

 まだ、春季キャンプの段階とはいえ、しっかりと声価を高めた山本。ここから状態が仕上がってくれば、さらなる快投が期待できそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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