立浪監督も手ごたえを感じているとされる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext 中日は2月12日に1軍初となる対外試合のDeNA戦(宜野湾)に臨み、4-3と逆転勝ちをおさめた。 3回に打線がつながった。先頭の8番、石橋…

立浪監督も手ごたえを感じているとされる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 中日は2月12日に1軍初となる対外試合のDeNA戦(宜野湾)に臨み、4-3と逆転勝ちをおさめた。

 3回に打線がつながった。先頭の8番、石橋康太が左前打で出塁すると一死一塁から村松開人が中前打でつないだ。その後二死一、二塁の好機に勝負強さを見せたのがこの日「3番・中堅」でスタメン出場したプロ4年目の三好大倫だった。

【関連記事】注目集める中日の二遊間問題 期待される「即戦力ルーキー」「大型遊撃手」の存在とは

 相手左腕、坂本裕哉のスライダーを捉えて先制の中前適時打をマーク。続く4番、宇佐見真吾も坂本のチェンジアップを捉えて、連続適時打で一気に2点を奪った。三好は試合最後までフル出場、第4、第5打席ではしっかり四球を選ぶなどチャンスメイクにも貢献した。

 三好は10日に行われた2軍練習試合の沖縄電力戦(読谷)でも3ランを放つなど順調な調整ぶりを示していた。昨季は7月下旬に1軍昇格を果たすと主に代走や守備固めで起用され、30試合に出場し、打率・154、3盗塁だった。持ち味の足を生かした攻撃が期待される中、課題の打撃でもアピールを続けていけば、し烈な外野手争いの一角に食い込む可能性も出てきた。

 中日の外野布陣といえば、昨年フルイニング出場を達成、リーグ3位の163安打をマークした若き安打製造機の岡林勇希、現役ドラフト組で昨年、チームトップの24発を記録した細川成也は〝当確〟と見られている。

 残り1枠をかけて、鵜飼航丞、ブライト健太などのロマン砲、ソフトバンクから移籍してきた上林誠知、新外国人のアレックス・ディッカーソン、ベテランの大島洋平など実績のある選手も控えるとあって、まさに激戦区となっている。

 そこに俊足巧打が売りの左打者の三好が開幕スタメンを目指して猛アピールを続けている。

 立浪和義監督にとっても就任3年目となる今季は勝負を賭ける大事な年となる。近年は低迷するチームにおいて若手の積極起用で活路を見出だそうとしているが、ここにきて、ようやく投打がかみ合う兆しが見えてきた。

 元々投手力は安定しているだけに、新戦力の中田翔を含め、打線がしっかり機能すれば、2024年版・強竜打線も夢ではない。低迷している時期にも声援を送り続けたファンのためにも各選手の奮起を期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】中田加入でも中日の「4番」は細川成也 球界大物OBが指名「ナゴヤドームでも40本を打つポテンシャルを持っている」

【関連記事】立浪竜勝負の3年目 4番は中田翔? それとも細川成也、石川昂弥ら若手抜擢?【勝手に妄想開幕オーダー|中日編】

【関連記事】「育成のバッティングじゃなかった」中日・片岡ヘッドコーチが2軍監督時代に目についた各球団の「ロマン砲」とは