「世界水泳ドーハ2024」7日目が2月8日に行われ、男子10mシンクロ高飛込決勝では練俊傑と楊昊の中国ペアが、470.76点を叩き出し、堂々の金メダルを獲得した。最終6本目の演技では、難易度3.7の109C(前宙返り4回半抱え型)を完璧に…

 「世界水泳ドーハ2024」7日目が2月8日に行われ、男子10mシンクロ高飛込決勝では練俊傑と楊昊の中国ペアが、470.76点を叩き出し、堂々の金メダルを獲得した。最終6本目の演技では、難易度3.7の109C(前宙返り4回半抱え型)を完璧に決めてフィニッシュ。圧巻の演技で締めくくったが、2人の体型を見ると6つに分かれた腹筋“シックスパック”までシンクロ。まさに全てを合わせた最強ペアだった。

【映像】中国“シックスパック”ペア、きれいな腹筋と完璧な演技

 今夏のパリ五輪でも金メダルを狙う練俊傑と楊昊の中国ペア。飛込の各種目で個人なら金銀、シンクロなら金メダルを取りまくる“飛込王国”らしく、この日も他国の追随を許さないパーフェクトな演技だった。弾むような助走から強く踏み切ると、直後から膝を抱えつつ高速で前方に4回転半。少しでも遅れる、もしくは回りすぎれば、水面に強く叩きつけられてしまいそうなところを、回転し終えて水面に頭が向いたあたりで、しっかりと入水姿勢を整える余裕を感じさせるほどの演技。2人とも「ズドン!」ときれいに音を揃えての入水だったが、水しぶきはその勢いを感じさせないほど小さかった。

 文句がつけられない演技に審判団からも高得点が連発し、この演技だけで104.34点を獲得。最高の締め括りになった。この2人、踏み切り前に正面を向いた様子が中継でも捉えられたが、きれいに6つに割れた腹筋も同調性ばっちり。同じ演技をするためには、同じ肉体が必要と思わせるほどだった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)