「世界水泳ドーハ2024」6日目が2月7日に行われ、女子3mシンクロ飛板飛込決勝では、昌雅妮、陳芸文の中国ペアがトータル323.43点で金メダルを獲得した。もはや表彰台の頂点に立つのが当たり前というレベルの2人だが、その演技は解説者が「ス…
「世界水泳ドーハ2024」6日目が2月7日に行われ、女子3mシンクロ飛板飛込決勝では、昌雅妮、陳芸文の中国ペアがトータル323.43点で金メダルを獲得した。もはや表彰台の頂点に立つのが当たり前というレベルの2人だが、その演技は解説者が「スローで見ても全てぴったり」と言うほどの同調性。複製したCGで、2人を同時に動かしているかのごとく、完全な演技で他を圧倒した。
【映像】シンクロ具合がCGレベル!中国ペア、完璧な演技はスローで見てもぴったり
今夏にはパリ五輪という大きな大会を控える中、昌雅妮・陳芸文の2人は、5152B(前踏み切り2回半、1回ひねりえび形)、難易度3.0を最終5本目に選択。一瞬目を閉じ集中力を高めると、一度つま先立ちになってから左、右と踏み出しながら助走し、5ステップ目で両足をきれいに揃えた踏み切り。空中での回転もひねりも見事にシンクロさせた演技の後は、水しぶきが出ない“ノースプラッシュ”で締めくくった。
会場から大歓声が起きたが解説者もびっくりだ。「1つ1つの動きにキレがある」とした後、「全ての動きがぴったりでしたね。スローで見てもぴったり」と、リプレー映像を確認した上でも、2人の動きが完全にシンクロしている点に着目した。
人間が「呼吸を合わせる」にも限界が思われる中、中国ペアの演技は、もはやCGで複製した選手を、同時に動かすプログラムでも組んでいるかのよう。人間レベルを超えた演技は、さらに磨きをかけてパリでも披露されることだろう。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)