小泉佳穂と渡邊凌磨は同じ1996年生まれ、前橋育英高の同期という縁もあるが、とにかく仲の良さが伝えられる二人。いざピッ…
小泉佳穂と渡邊凌磨は同じ1996年生まれ、前橋育英高の同期という縁もあるが、とにかく仲の良さが伝えられる二人。いざピッチに立った時のイメージはどうだろう。渡邊は「ある程度プレーしているとかは分かってるから。僕がサイドバックをやるなら、ヨシオに付けるボールとか、どこに動くとかはある程度分かってるし、僕が前をやるなら、どういうボールが出てくるか分かる」と主張する。
もちろん、へグモ監督が構想する色々な組み合わせの中で、誰と組んでもアジャストしていく必要はある。ベガルタ仙台とのトレーニングマッチで組んだ関根貴大についても、タイミングよく動いて引き出してくれるのでやりやすいと語っていた。へグモ監督のサッカーがシンプルであるがゆえに、選手の個性やキャラクターがダイレクトに表れやすく、噛み合わせも重要になってくる。それを踏まえて渡邊は言う。
「味方を見ながらというのは得意だし、誰に合わせるというのは色々と考えますけど。これだけ人がいて、みんな力があったら、戦術も大事だけど人と人のコミュニケーションとか意思疎通がもっと大事になってくるから。練習を通してやっていければものすごく良いものになる気がします」
そう語る渡邊とのコンビについて小泉は「分かり合えるものもあると思いますけど、試合をやってみないことには、という感じかな。一緒に出られるのがいつになるか分からないですけど、楽しみにしてます」と目を輝かせており、トレーニングマッチはもちろん、公式戦で一緒にピッチに立つ姿たというのは浦和を観る側にとっても楽しみなトピックの1つだ。
■小泉佳穂「サイドバックがめちゃくちゃキモ」
そして渡邊が現在トライしているサイドバックの重要性について小泉は「多分このサッカー、サイドバックがめちゃくちゃキモというか負荷が大きいので。インサイドハーフをやる身としてはそこをどれだけ助けてあげられるかがかなり大事だと思います。周りと連携を取り合いながらですけど」と見ている。
この段階で関根がインサイドハーフで起用されたり、逆に小泉がウイングで使われたりしているぐらいなので、元々ポリバレントな能力を高く評価される渡邊も含めて、誰がどこをメインで担当するかは開幕まで断定できない状況だ。それでも”へグモ浦和”の青写真的なものは現時点でも描かれていることは間違いない。
組織としてはシンプルに整理しながら、個人と個人の結び付きがお互いを輝かせる。そんな新しいスタイルの中で、小泉と渡邊がどういった共鳴を見せて、仲間たちとのハーモニーを生み出していくのか。オフではすでに話題を集めている二人のオンでの関わりも目が離せなくなってきた。
(取材・文/河治良幸)