ジャパネット杯「春の高校バレー」第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会第4日(7日、東京体育館)準決勝が行われ、男…

ジャパネット杯「春の高校バレー」第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会第4日(7日、東京体育館)準決勝が行われ、男子は駿台学園(東京)と福井工大福井が8日の決勝に進んだ。2連覇を狙う駿台学園は昇陽(大阪)に3-0で、福井工大福井は前回大会準優勝の鎮西(熊本)に3-0で勝ち、福井県勢初の決勝進出となった。

駿台学園(東京)が隙のないバレーで春高連覇に王手をかけた。チーム最多の21得点を決めた三宅雄大(3年)が、白い歯をこぼした。

「自分の役割が大事になると思ったので、最後まで果たせてよかった」

3回戦で激突した国体王者、高川学園(山口)との山場を越え、「高川以上にやりにくい相手はいない」と挑んだ。第1セットの序盤、7-7から三宅雄の強烈なスパイクで抜け出すと、そこから5連続。第2セットは中盤から圧倒、第3セットは主将の亀岡聖成(3年)を中心に拾い、途中出場の川野琢磨(2年)も躍動した。

セッターの弟、三宅綜大(2年)と兄弟で頂点を目指す。雄大が小2、綜大が小1から同じチームで競技人生を歩んだ。この日は兄が弟に、「自分側のブロックが低くなる。自分を中心に組み立てて」と指示。第2セットの中盤に3連続で奪われた後、綜大から雄大へのホットラインで流れを呼び戻した。

決勝は、兄弟で挑む最後の試合。兄が「2人で優勝できたら、家族に一番の恩返しになる」。弟も「最後は、思い切り楽しんで優勝したい」と誓った。高校総体との2冠で最高の思い出を作る。(高橋朝香)

◆駿台学園・梅川大介監督 「(三宅雄が)うちの今日の試合のストロングポイント。思った以上にやってくれた」

◆決勝に向けて駿台学園・亀岡聖成主将(3年) 「このチームでできる最後の試合になるので、全力で楽しんで連覇したい」