ジャパネット杯「春の高校バレー」第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会第3日(6日、東京体育館)男女の3回戦16試…

ジャパネット杯「春の高校バレー」第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会第3日(6日、東京体育館)男女の3回戦16試合、準々決勝8試合が行われた。女子は高校総体、国体女王の下北沢成徳(東京)が3回戦で進徳女(広島)に2-0、準々決勝は横浜隼人(神奈川)を2-1で下し、準決勝に進出した。

3冠を目指す女王、下北沢成徳が、まさかの苦戦を乗り越えて準決勝進出を決めた。横浜隼人に第1セットを奪われた準々決勝を逆転で制した。

「逆によかった。弱い自分たちを見つめ直す機会ができた」。両親がミャンマー出身の2年生エース、イェーモン・ミャは前向きに熱戦を振り返った。

24-20とセットポイントを奪った第1セット。しかし、スパイクミスなどで相手に4連続得点を許すと、ジュースに持ち込まれ、28-30で落としてしまった。

前兆はあった。高校総体準決勝で勝った進徳女(広島)との、午前中の3回戦。山場とみていた試合の第2セット、24-16のマッチポイントと勝利が見えたところで3連続得点を許していた。

「気の緩みが出た。(準々決勝は)その影響が残っていた」と伊藤崇博監督。2年生主体のチームを「やはり下級生。1本で流れが変わるバレーの怖さを認識していなかった」と説明する。

昨年の高校総体、国体で優勝した今のチームが全国大会でセットを落としたのは3度目(4セット目)。第1セットを落としたのは金蘭会(大阪)に準決勝で敗れた3月の全国私学だけだ。あと1セット落とせば敗退の危機だったが、監督は「これで反省するだろう」と、あえて声をかけなかった。

「自分のプレーで(嫌な)流れを払拭するという気持ちを持たないと、(いい)流れはこない」とはイェーモン。第2セット以降は気迫あふれるプレーで圧倒した。

「目標は6冠(2年連続3冠)」というエースは「すべての試合が通過点。今日の試合が明日につながる」。7日の準決勝からは5セットマッチになる。「3セットを取り切るのは、もっと難しい。次からは、最初から最大限の力を出せるようにしたい」。この反省を3冠達成の糧にする。(只木信昭)

■イェーモン・ミャ 2006(平成18)年12月17日生まれ、17歳。東京都江東区出身。アウトサイドヒッター。小2でバレーを始め、世田谷区立北沢中3年で全日本中学選手権準優勝。下北沢成徳高2年で高校総体、国体優勝。高校総体ベスト6。父はバレーの元ミャンマー代表。兄のカウンゼン・マラはサッカー・東京Vユースから産業能率大でGK。175センチ。最高到達点300センチ。