ジャパネット杯「春の高校バレー」第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会第2日(5日、東京体育館)男女の2回戦32試…

ジャパネット杯「春の高校バレー」第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会第2日(5日、東京体育館)男女の2回戦32試合が行われ、男子で11年ぶり2度目の出場となった正智深谷(埼玉)は東海大札幌(北海道)にフルセットの末、勝利。男子の福井工大福井は駒大高(東京)にストレートで勝った。

絶対エースが勝負を決めた。フルセットまでもつれた一戦。正智深谷の白野大稀(3年)は最後にスパイクを打ち込み、東海大札幌に勝利した。

「自信にもつながったし、みんなで喜べる勝ちだと思います」

188センチの長身から放つ強烈なスパイクが持ち味。最高到達点347センチは今大会トップで、すでに日本代表レベルだ。11年ぶりの春高出場に導いた大黒柱が、サラサラな髪の毛をなびかせた。

前日は優勝3度を誇る東福岡を撃破し、2度目の出場でうれしい大会初白星をもたらした。勢いそのままに…といきたいところだったが、この日は序盤から苦戦。コミュニケーション不足から連係が取れず、第1セットを落とした。

それもそのはず。前日の会場は、この日試合を行ったメインアリーナの裏にある規模の小さなサブアリーナ。試合数の多い春高ではこれまでも使われてきたが、日本代表戦では試合前のアップ時に使われるエリアでもあり、「周りの歓声がすごくて、コミュニケーションが取れずにガチガチだった」とメイン会場ならではの迫力に戸惑った。

だが徐々に本来の力を取り戻し、第2、3セットを連取。鈴木康晋監督は「ひどかったですね。こんなに緊張しますかね」と苦笑いだった。

エースはこの日が18歳の誕生日。仲間から「勝とうな」とスマートフォンに動画のメッセージが届き、気合が入っていた。「2勝目ができて最高です」。誕生日を高校生活最後の試合にするわけにはいかなかった。

3回戦は昇陽(大阪)と対戦する。「コンビバレーをしてくるチーム。まずはしっかりブロックで対応して、自分が雰囲気を変えるような大事な場面で決めたい」。夢舞台で18歳が躍動する。(阿部慎)

■白野 大稀(しろの・たいき) 2006(平成18)年1月5日生まれ、18歳。さいたま市出身。アウトサイドヒッター。小学2年からバレーを始め、富士見西中を経て正智深谷高に進学。今夏の高校総体でチームは3回戦敗退も、優秀選手に選出された。188センチ、最高到達点347センチ。