5日の春高バレー女子2回戦で習志野が鹿児島女とのフルセットの接戦を制し、3回戦に進出した。38年ぶりの出場をブラスバンド…
5日の春高バレー女子2回戦で習志野が鹿児島女とのフルセットの接戦を制し、3回戦に進出した。
38年ぶりの出場をブラスバンドの「美爆音」がもり立てた。名物の吹奏楽部の応援を受けた仲村羽乃花(2年)は「気持ちを上げてくれる応援だった。フルセットになっても自信があった」と胸を張った。
今大会は4大会ぶりに全日程を有観客で開催。チームは昨年12月、あえて吹奏楽部の演奏の中で練習した。久保田聖賢監督は「東京体育館をホームに感じることで、やっと勝負になると思った。(応援を)力に変えたかった」と意図を明かした。
作戦は見事に成功。第1セットを先取後、第2セットを奪われても動じなかった。第3セットは土岐陽菜乃(3年)と結束美南(2年)に球を集め、中盤以降徐々にリードを広げて寄り切った。
土岐は中学時代、4歳上の姉が所属していたバレー部の県大会を観戦、吹奏楽部の応援を間近で聞き憧れていたという。大会前には同じクラスの吹奏楽部員に「応援に行くから頑張ってね」と声をかけられ、気合も入っていた。「応援でやる気が出る。次も自分の力にしたい」と力強かった。
この日は、男子も3回戦進出。会場で「レッツゴー習志野」が高らかに鳴り響いた。(神田さやか)