心配された日本のエースが、アジアカップに参戦する。日本サッカー協会は1月1日、12日に開幕するアジアカップ・カタール大会に出場する日本代表の登録メンバー26人を発表。12月21日のクリスタル・パレス戦で左足首を痛め、所属するブライトンでは…
心配された日本のエースが、アジアカップに参戦する。日本サッカー協会は1月1日、12日に開幕するアジアカップ・カタール大会に出場する日本代表の登録メンバー26人を発表。12月21日のクリスタル・パレス戦で左足首を痛め、所属するブライトンではまだ戦列復帰していない三笘薫も選出された。
5-0で大勝したタイ代表戦を終えてから約2時間30分後の記者会見。森保一監督は三笘について、次のように語った。
「大会の初戦で起用できるかどうかはまだ分かりませんが、怪我の回復は順調にきている。大会期間中の早い段階で起用ができるということです。代表のメディカルとクラブのメディアが連絡を取ってもらって、起用できるという見通しのもと招集させていただいています」
今シーズンの三笘は、ブライトンでキャリア初のヨーロッパリーグに参戦し、プレミアリーグとの過密日程の中で序盤からフル稼働。その影響で日本代表の活動は10月が辞退、11月が途中離脱となっていた。左足首の状態もブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督が当初「4〜6週間の離脱になる」と明言していたが、森保監督は招集に踏み切った。
その理由は、怪我が思った以上に早く回復したことはもちろん、三笘の打開力が欧州組だらけになった現在の日本代表の中でも唯一無二だからだろう。好調時の三笘は欧州屈指の突破力を誇り、今シーズン2節のウルヴァーハンプトン戦で挙げた「4人抜きゴール」は8月度のプレミアリーグ月間最優秀ゴール賞にも選出されたほどだ。
森保ジャパンの2列目には伊東純也や久保建英、堂安律、中村敬斗、南野拓実など豪華なタレントが揃っているが、三笘のドリブルによる独力で切り崩す力は間違いなくスペシャルだ。そうでなければアジア王者を決める重要な大会に、怪我を抱えた選手を招集するわけがない。
グループステージから決勝まで全6試合の長丁場となるアジアカップ。三笘のコンディションは3大会ぶりの王者を目指す日本代表にとってキーポイントとなりそうだ。
(ABEMA/日本代表)