【プレミアリーグ】ニューカッスル1-3ノッティンガム・フォレスト(日本時間12月26日/セント・ジェームズ・パーク) 驚異のロングスローにスタジアムがざわついた。ノッティンガム・フォレストは左サイドでスローインを獲得すると、DFニアカテがノ…

【プレミアリーグ】ニューカッスル1-3ノッティンガム・フォレスト(日本時間12月26日/セント・ジェームズ・パーク)

 驚異のロングスローにスタジアムがざわついた。ノッティンガム・フォレストは左サイドでスローインを獲得すると、DFニアカテがノーステップで20メートルを越えるロケットロングスローを披露した。圧巻の身体能力に現地ファンも驚きを隠せない様子だった。

【映像】助走なしで“飛びすぎ”ロングスローの瞬間

 ノッティンガム・フォレストが0-1と追いかける展開で迎えた30分、左サイドの深い位置でスローインを得ると、セネガル代表DFムサ・ニアカテがボールを投げに向かう。ノーステップで体をバネのようにしならせて投げたボールは綺麗な孤を描いてゴール前へ。このこぼれ球をエランガがシュートし、ノッティンガム・フォレストに決定機が訪れた。

 実況を務めた山崎弘喜氏も「最近はロングスローから可能性を感じるシーンも生まれている」と伝えたように、昨季からニアカテが出場した試合の多くで彼の飛び道具からチャンスが生まれている。

 ニアカテのロングスローの肝となっているのが腕の使い方で、一般的なスローインであれば、ボールを投げた瞬間に腕が失速し始めるが、彼の場合は可動域の最後まで振り切っている。この腕の使い方に加えて、全身をバネのようにしならせることで、正確かつ距離の出るスローインを届けることができているのだ。

 助走をつけるのではなく、ノーステップにしているのは、身体を正しく使うためだとされている。助走をつけると、バランスが崩れる恐れがあり、身体を思い通りに使えなくなってしまう可能性があるが、ノーステップにすればこれらの問題は生じない。彼のロングスローは「身体能力の高さ」と「理論」が組み合わさったハイブリッドな武器なのだ。

(ABEMA/プレミアリーグ)