「春の高校バレー」として行われる第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会県予選会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)は最終日の4日、前橋市のALSOKぐんまアリーナで決勝戦を行い、男子は前橋商、女子は高崎健康福祉大高崎(健大高崎)…
「春の高校バレー」として行われる第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会県予選会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)は最終日の4日、前橋市のALSOKぐんまアリーナで決勝戦を行い、男子は前橋商、女子は高崎健康福祉大高崎(健大高崎)が優勝し、全国大会への出場切符を獲得した。前橋商は4年ぶり14回目、健大高崎は2年ぶり6回目。
優勝の瞬間、コートにいた前橋商の選手は大半が、その場に倒れこみ歓喜に打ち震えた。第1シードで臨みながら準決勝で敗退した昨年の悔しさを胸に1年を過ごしてきた。その思いが逆に硬さを招いたのか、ミスが重なり第1セットを落としたが、2セット目以降、190センチコンビの中島とファルークに主将の和田、須賀、山本ら自慢の攻撃陣がフル稼働し、粘る桐生商を突き放した。
一方、健大高崎は今年、高校総体県予選など3度の決勝で対戦してきた高崎商大付を相手に第1セット序盤は一進一退の攻防。主将のリベロ大沢のレシーブで流れを呼び込むと、深町のサーブや多彩な攻撃で主導権を握り1、2セットを連取。第3セットは高崎商大付がブロックで点を重ねて押し返し第4セットも序盤リードを奪ったが、その後追いついた健大高崎がラリー戦の末に優勝を決めた。
全国大会は、来年1月4日から東京体育館(東京都渋谷区)で開催される。
【男子・前橋商】
小林潤監督「これまで春高ではなかなか勝てず序盤、少し慌てたが、切り替えられた。全国大会には挑戦者に徹して臨みたい」
和田涼佑(りょうすけ)主将「春高への思いは強かったので本当にうれしい。特徴の攻撃力を発揮できるよう全国には自然体で向かっていく」
【女子・健大高崎】
西倉一志監督「3年生が落ちついて2年生を引っ張ってくれた。ただし出来は60点。残り40点をあと2カ月かけて埋めていく」
大沢澪(みお)主将「先輩たちに(優勝で)追いつけて正直ほっとした。このチームはずっと全国16強を目標にしてきた。実現したい」