21年の英ダービー覇者のアダイヤー(Adayar、牡5)と、今年のキングジョージVI世&クイーンエリザベスSを制したフクム(Hukum、牡6、英・O.バローズ厩舎)が、ともに来年から北海道・日高のダーレー・ジャパンスタリオンコンプレック…

 21年の英ダービー覇者のアダイヤー(Adayar、牡5)と、今年のキングジョージVI世&クイーンエリザベスSを制したフクム(Hukum、牡6、英・O.バローズ厩舎)が、ともに来年から北海道・日高のダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスで繋養されることが決まった。2日、ダーレー・ジャパンが発表した。

 アダイヤーは父Frankel、母Anna Salai、母の父Dubawiの血統。3歳時に英ダービーでG1初制覇を果たすと、続くキングジョージVI世&クイーンエリザベスSも勝利。英ダービーとキングジョージVI世&クイーンエリザベスSの同一年制覇は、01年の祖父ガリレオ以来、20年ぶりの快挙だった。その後はGIで勝利を挙げられず、今年7月に引退が発表されていた。通算成績13戦5勝。

 一方のフクムは父Sea The Stars、母Aghareed、母父Kingmamboの血統。G1・6勝を含む11戦10勝で昨年引退したバーイード(Baaeed)の全兄となる。G1は今年のコロネーションCとキングジョージVI世&クイーンエリザベスSの2勝。通算成績は18戦11勝。先月、英競馬メディアが日本での種牡馬入りを報じていた。

 ダーレー・ジャパンのハリー・スウィーニィ代表は「欧州を代表する種牡馬フランケルが送る、英ダービー勝ち馬アダイヤー、そしてシーザスターズが送る、キングジョージVI世&クイーンエリザベスSの覇者フクムを同時に導入出来る事を大変嬉しく思います。この優秀な血脈が、日本に調和し成功を遂げるのは勿論のこと、延いてはその産駒たちが欧州をはじめ、世界へと羽ばたいてくれるものと期待しています」とコメントを発表した。

 英ダービー馬としては12年から社台SSで繋養されたワークフォース以来、10年ぶりの導入となるアダイヤーと、歴史的名馬の全兄となるフクム。2頭の来日を楽しみにしたい。