「春の高校バレー」として行われる第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会出場を懸けた山梨県予選(産経新聞社など主催)…
「春の高校バレー」として行われる第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会出場を懸けた山梨県予選(産経新聞社など主催)の決勝が29日、甲府市の小瀬スポーツ公園体育館で行われ、男子は日本航空が22年連続22度目、女子は帝京三が2年ぶり4度目の優勝を決め、全国大会出場を決めた。
男子決勝は日本航空対日川で、2年連続の顔合わせとなった。前々回の全国大会で優勝を果たした日本航空は、エースの山崎聖空主将のアタックなどを軸とした攻撃で第1、第2セットを連取した。そのまま進むかと思わせたが、第3セットはサーブレシーブが乱れ、ジュースにもつれ込む接戦となり、日川にこのセットを奪われた。
しかし、第4セットは気持ちを切り替え、堅守から速攻なども絡めた多彩な攻撃で、日本航空らしさを取り戻し、25対10で勝利を決め、22連覇につなげた。
女子の決勝は4回目の春高出場を目指す帝京三と初優勝を狙う東海大甲府との対戦となった。東海大甲府が第1、第3セット、帝京三が第2、第4セットを取るなど、お互いが粘りのバレーを展開する一進一退の攻防となった。
最終セットに入ると、1年生アタッカーの丸山椎叶の強烈なアタックで先行し、その後は、東海大甲府の攻撃をしのぎ、勝利をおさめた。これで新人戦、県高校総体、インターハイ県予選、春高県予選と、県内4冠を達成した。
男子・日本航空
岩倉和泉監督「22連覇のプレッシャーもあったが、目の前の相手に勝ちたいという気持ちで戦った。優勝できてほっとしている」
山崎聖空主将「今のチームはインターハイや国体など全国では勝てていない。春高では一戦必勝で臨んでいきたい」
女子・帝京三
依田哲也監督「このチームは出だしが悪いのが課題だが、チームの一体感を発揮できたことで、優勝につながった」
野田夏鈴主将「苦しい場面もあったが、粘り強く戦えた。応援にも助けられた。全国ではベスト8を目指して戦っていく」