「春の高校バレー」として行われる第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会の出場権をかけた「秋田県代表決定戦」の男女決…
「春の高校バレー」として行われる第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会の出場権をかけた「秋田県代表決定戦」の男女決勝が29日、由利本荘市のナイスアリーナで行われた。
男子は強豪の雄物川が安定した試合運びで迫る増田を25-17、25-12の2-0で押さえ込み、29年連続(29度目)の全国出場を決めた。
雄物川は序盤から3年高橋一太の打点の高いスパイクでペースをつかむ。セッター長井慶介が1年ながら落ち着いてボールを上げ、3年最上航帆が強烈なスパイクを連打するなど得意のコンビバレーを展開。これに1年福山孝心のサービスエースなども加わって得点を重ねる。
増田は3年の川村歩夢や長雄悠太が鋭いスパイクを打ち込むが、流れを崩さない雄物川に及ばなかった。
雄物川・宇佐美大輔監督「レシーブから攻撃まで乱れずにつなげられた。全国大会ではこのペースをいかに保って戦うかが課題だ」
雄物川・今井光星主将「1~3年の区別なく連係できたのが大きい。スパイク、ブロックとも全国レベルで十分戦える強さに仕上げたい」
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女子は秋田令和が力を増す由利との大激戦を演じた末、25-23、30-28の2-0で2年連続(3度目)の優勝を果たした。 前年の覇者秋田令和と、ノーシードから勝ち上がった由利は互角の激しいつばぜり合いを続ける。
第1セットは一進一退から令和の2年石川花菜と大山凛の両エースがスパイクを次々と決め、1年土田楓華も巧打で加点。
由利は全校生約500人の大声援でセットポイントから5連続得点するも及ばず。第2セットも接戦から互いに24点でジュースになった後も競り合い、結局、令和が30点を重ねて勝利した。
秋田令和・石黒麻紀監督「どこよりも厳しい練習でプレッシャーに強くなった。全国大会までに攻撃のバリエーションを増やしたい」
秋田令和・鈴木乃愛主将「劣勢でペースが乱れそうになるのを声を出し合って防げた。レシーブから攻撃までの連係を深めるのが課題です」