「春の高校バレー」として行われる「第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞など主催)の茨城県予選最終日が…
「春の高校バレー」として行われる「第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞など主催)の茨城県予選最終日が28日、同県日立市の池の川さくらアリーナで行われた。男子は土浦日大が霞ケ浦をストレートで下し、2年連続の栄光を手にした。女子は明秀日立が日本ウェルネスを2―1の逆転で勝利し、初優勝を飾った。両校は来年1月4日、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する全国大会に出場する。(谷島英里子)
男子の土浦日大は、3年の小日向晴也と身長190センチのローゼンマーク有廉ジュニアが、相手の2枚ブロックの隙間や指先を巧みに狙う攻撃が光った。2人の活躍を正確なトスで支えた3年、中村大志主将は「特にローゼンが高い打点で打てるよう、しっかりトスを上げられた」と話した。
吉田達也監督は「3年生が自分たちのバレーを展開してくれた。年々大きくなるプレッシャーに負けず、よく頑張った」と選手らをねぎらった。
女子の明秀日立は、昨年優勝の日本ウェルネスを相手に激しいラリー戦を制した。終盤まで競り合う展開でも、3年のエース島田結花が冷静に強打を放ち、実力を見せつけた。
会場では、今年の高校総体で初優勝した明秀日立の男子サッカー部が熱い声援を送った。「応援の力あってこその優勝だった」と笑顔の清水梨央主将は「私たちも日本一を目指したい」と意気込んだ。川村真一監督は全国へ向け「全国でも戦える力を証明できるようにしていく」と語った。