芝中距離のGIでは無双状態のディープインパクト産駒だが、天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)は少し様相が異なる。これまでに延べ55頭が出走して[1-8-2-44]の勝率2%、複勝率20%。勝ったのは14年のスピルバーグの1頭のみ。…

 芝中距離のGIでは無双状態のディープインパクト産駒だが、天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)は少し様相が異なる。これまでに延べ55頭が出走して[1-8-2-44]の勝率2%、複勝率20%。勝ったのは14年のスピルバーグの1頭のみ。一方で2着は13年と14年のジェンティルドンナ、15年のステファノス、16年のリアルスティール、18年のサングレーザー、19年のダノンプレミアム、20年のフィエールマン、21年のコントレイルと8回もある。理由はハッキリしないものの、惜敗が多い。

 今年の天皇賞(秋)にはジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)とプログノーシス(牡5、栗東・中内田充正厩舎)、2頭のディープインパクト産駒が参戦する。前者は今年の天皇賞(春)の勝ち馬。続く宝塚記念でもイクイノックスから0秒2差の3着に食い下がり、地力を示した。今回は史上7頭目の天皇賞春秋制覇がかかる一戦となる。もう1頭のプログノーシスは前走の札幌記念を4馬身差で圧勝。JRAのGIは今回が初挑戦となるが、これまで6戦6勝の川田将雅騎手とのコンビ継続は大きなプラス。並み居るGI馬を倒し、一気に頂点に上り詰めても不思議ない。

 全国リーディング1位&2位の厩舎が送り込むV候補の2頭。ディープインパクト産駒の2勝目となるのか、それともジンクスに跳ね返されるのか、馬券の視点からも大きなポイントとなることは間違いない。