関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第3戦、いまだ白星に恵まれない早大は筑波大と対戦した。関東学生春季リーグ(春季リーグ)…
関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第3戦、いまだ白星に恵まれない早大は筑波大と対戦した。関東学生春季リーグ(春季リーグ)では終始リードを保ち、快勝した相手だ。しかし筑波大はここまで2戦全勝。先週の日大戦のインタビューでは、「筑波大学はとても仕上がっていて一年生から四年生までチーム全体に纏まっている良いチーム」と田井健志主将(スポ4=香川中央)が語っていた。警戒していた通り、前半は完成度の高い筑波大に圧倒される。だが、そんな悪い流れの中でも早大は点差を2桁差にはさせず、必死に食らいつく。11ー16で前半を折り返し、その後も点差は変わらず。試合は平行線をたどっていたが、後半中盤に早大の速攻が決まり出し、一時1点差に。勢いづいたように見られたが、筑波大が流れを渡さず、28ー30で筑波大に逃げ切りを許してしまった。
課題の立ち上がり、今試合も相手の連続得点で試合が始まるが、前半2分にけがから復帰した今季初出場の村松涼雅(商2=岩手・不来方)がチーム初得点を挙げる。ここから得点を積み重ねたい早大だったが、筑波大の1ー5ディフェンスに苦戦。センターの白築琢磨(文構3=東京・早実)に対して高い位置でプレッシャーをかけてくる守りによって早大のフローター陣にパスミスが生まれてしまう。対して筑波大は大浦和真(3年)の左腕から放たれる強烈なミドルシュートと、角度のない位置からも確実にゴールを決めてくる所凌央(3年)のサイドシュートで得点を量産。前半14分にはパスカットから速攻を狙うが、筑波大のディフェンスの戻りが早く、速攻をさせてもらえない。速攻に失敗した早大はファウルを取られてしまい、逆速攻を食らう。さらに前半19分、大浦に警戒するあまり手薄になったディフェンスは、いとも簡単に相手右45に回旋フェイントで抜かれ、 6ー12とダブルスコアをつけられてしまった。苦しい展開はその後も続いたが、前半29分に塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵)がポストシュートを止め、西村悠吾(人2=千葉・市川)が速攻を決める。前半終了間際にしてようやく早大の速攻が一本決まり、反撃の兆しを見せて11ー16で折り返した。

周りに指示を出す白築
前半終盤に速攻が決まり、ここから反撃を試みる早大は村松のポストシュートで後半をスタート。早大ディフェンスは高い位置でフローターに当たり、筑波大の得点源を封じる。だが筑波大同様、早大も得点が入らない。相手G K大山翔伍(3年)が尽くシュートを止め、点差は5、6点差のまま縮まらず。しかし後半15分、ここにきて筑波大オフェンスに綻びが見え始めた。センターからサイドへのパスを白築がパスカットし、外種子田峻汰(スポ2=鹿児島・国分)が速攻を決める。さらにディフェンスの動きも良くなり、筑波大の攻撃を見事に封じると、ここで筑波大はタイムアウトを要求。流れを断ち切ろうとするも、タイムアウト明けも早大の勢いは止まらない。自分たちのスタイルを取り戻した早大は、堅い守りで無理やり打たせたシュートを塚本がセービングし、速攻につなげる。オフェンスでは7人攻撃を仕掛け、セットオフェンスでも得点が決まり始めた。5連続得点で後半19分に22ー23と一気に1点差まで詰め寄るが、筑波大が流れを渡さない。早大オフェンスは連続でチャージングを取られ、今度は筑波大が5連続得点に成功。ミスで再び点差を引き離された早大は、つかみかけていた勝利が遠のく。試合終了が近づくと、筑波大は存分に時間を使って攻撃を仕掛ける。後半29分に所と大浦のスカイプレーで試合を決定づけた。試合終了まで残り30秒で小柴創(スポ1=千葉・昭和学院)のパスカットから白築が速攻を決めるが、惜しくも28ー30でゲームセット。善戦も虚しく、引き分け挟んで連敗となった。

エンプティシュートを決める田井
これで3戦1分2敗。またしても1度もリードを奪うことなく終わった今回の試合は、相手のミスから点差を縮めた試合でもあるが、自分たちのミスに泣いた試合でもあった。そして大浦、大山といったUー21日本代表選手に格の違いをまざまざと見せつけられた。早大がこのようなスター選手を擁する他大学に勝利するには、ミスを減らすことが欠かせない。たった一つのミスが命取りになる関東学生リーグ1部。しかし1点差まで詰め寄った後半の時間帯に関しては「今まで春からやってきて1番チームとして良かった時間帯」と田井が振り返るように、自分たちのハンドボールである堅守速攻が通用することを証明してみせた。次週は国士舘大戦が控える。国士舘大もUー21日本代表が2名在籍する強豪校。これからも厳しい戦いが続くだろう。一点一点確実に積み重ね、次週こそ初白星を挙げたいところだ。
(記事 丸山勝央、写真 中村環為)
| 関東学生秋季リーグ | ||||
|---|---|---|---|---|
| 早大 | 28 | 11ー16 17ー14 | 30 | 筑波大 |
| GK 塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵) CP 外種子田峻汰(スポ2=鹿児島・国分) CP 田井健志(スポ4=香川中央) CP 村松涼雅(商2=岩手・不来方) CP 狩野直樹(スポ4=埼玉・浦和学院) CP 西村悠吾(人2=千葉・市川) CP 白築琢磨(文構3=東京・早実) | ||||
コメント
田井健志主将(スポ4=香川中央)
――今日の試合を振り返っていかがですか
筑波大学は初戦が始まって2試合とも、僕が試合を観ていた感じではとても仕上がっていて、どの選手が出ても活躍する良いチームであることは承知でした。自分たちは春(関東学生春季リーグ)は(筑波大に)勝てたので、向こうは多分死に物狂いでやってくるだろうから、自分たちもそれに負けないくらい気持ちを込めてやろうと話はしていました。
――今日見つかった収穫と課題は何ですか
収穫は個人というよりチームのことですが、後半の追いついた時間帯です。あれが、今まで春からやってきて1番チームとして良かった時間帯。運動量を持ってディフェンスから速攻に持っていくというかたちができたので、それは次の試合以降に増やしていければ勝ちにつながるかなと思います。ダメだった点は、前半の出だしと後半の追いついたタイミングですね。最初の入りがやはりうまくいかなくて、点差をつけられてしまい、そのままずるずる前半が進んだので、入りの部分でもう少しテンションを上げていくとか、チームの雰囲気を作るところから次は改善していきたいと思います。また追いついた時に、先週の日大戦も一緒ですが、勝ちを意識したタイミングでうちのチームの選手がオフェンスのミスや、ディフェンスで勝負所を定められず簡単に(シュートを)決められてしまう場面がありました。これからも早稲田が負けている展開が多くなると思いますが、追いついた時に勝ち切るというところを改善していきたいです。
――後半追い上げることができた要因は何ですか
チームの雰囲気が良かったのももちろんですが、ディフェンスの部分で真ん中で簡単に相手のエースのプレーヤーにシュートを打たれるような展開が少なくなって、シュートを打たれるのではなく、打たせるという展開にできたからこそ、ディフェンスで守りそのまま速攻に走ることができたのかなと思います。
――次戦への意気込みをお願いします
春の国士舘大戦では、ボコボコにやられてしまったので、リベンジするのはもちろんのこと、僕は春の試合にはけがで出ていなくて、その時の分も晴らせるような試合展開にしたいなと。あとは今日、やはり勝ち切ることができなかったのがチームにとって大きな痛手だったので、来週は勝ち切ることができるように頑張りたいと思います。
村松涼雅(商2=岩手・不来方)
――復帰戦となった今日の試合を振り返っていかがですか
今日は守屋雄司(スポ2=神奈川・法政二)が膝の調子が悪くて、試合前から(自分を)出すぞと言われていたので、不安な部分もありましたが、とりあえず1試合通してちゃんと自分の仕事ができたのは良かったかなと思います。
――前半チーム初得点、後半始まって2得点上げましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか
チームの中だと2番目の得点を記録しましたが、2本外してしまっていて。今日2点差で負けているので、僕がその2本決めていたら、勝っていた試合だと思います。シュート1本の重さというか1点の重さを感じた試合でした。
――後半追い上げた要因は何でしょうか
相手の大浦(和真、3年)さんといったキーマンの選手を前半は抑えられなかったですが、後半はディフェンスのカバーが良くなってきて、自分たちが得意としている堅守速攻というかたちを体現できたのが追いつけた要因かなと思います。
――次戦への意気込みをお願いします
国士舘大は今日の試合を見ても、完成度が高いというかディフェンスオフェンスでも本当に良い選手が揃っているし、春リーグ最終戦で大差で負けてしまっているので、これまでの三戦で出た課題を修正しつつ、まずは一勝取りにいきたいなと思います。