黒星発進となった初戦から1週間。気持ちを切り替え、早大は日女体大と対戦した。序盤から早大が主導権を握り、セットプレーや…
黒星発進となった初戦から1週間。気持ちを切り替え、早大は日女体大と対戦した。序盤から早大が主導権を握り、セットプレーや、速攻からも得点を重ね、18-7で前半を折り返す。後半、集中が途切れる時間帯はあったものの、終始リードを保ち、30-20で快勝した。
浦野詩織副将(スポ4=愛知・旭丘) が得意のアウトカットインで先制点を挙げると、続けて青木里奈(スポ4=東京・白梅学園) が夏に強化してきたという速攻で2点目を追加し、幸先の良いスタートを切る。相手のフリーシュートも川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女)がセーブし、日女体大に流れを渡さない。審判の手が挙がり、パッシブプレーを取られそうになる場面も、村上楓(スポ4=福岡・明光学園) がミドルシュートをゴールに突き刺し、1点への執念を見せる。15分、山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女) の体の張ったプレーで、日女体大が退場者を出すと、さらに早大は勢いづく。シュートフェイントを挟み、華麗なカットインで浦野が魅せると、杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)がポストから2連続で得点をするなど、多彩な攻撃を繰り広げる。「いつも(自分は)シュートミスが多く、流れに乗れない場面もあるが、今日はキーパーを見てシュートを決めることができた」と話す杉浦は、キーパーと落ち着いて対峙(たいじ)し、この日得点を量産した。ディフェンスでも早大はパスカットから何本も速攻につなげた。攻守共に日女体大を圧倒した早大は、18-7で前半を折り返した。

試合前、円陣を組む早大
青木が「前半がすごく良かった分、後半に気持ちが緩んでしまった」と振り返るように、自分たちのミスから相手に得点を奪われる場面が出てしまう。それでも、それぞれが自分の持ち味を発揮しながら試合を進め、常に7点以上のリードを保つ。後半15分には、井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園) がサイドシュートを打つと思いきや、ポストの杉浦にパスをし、得点を決めるなど多彩な攻撃も見せる。ハーフタイムに「もし(シュートを打つ)角度が狭かったら(ディフェンスに戻らずにオフェンスに)残っていてほしい」と井橋が杉浦に伝えていたことから生まれたこのプレーは、コミュニケーションのたまものと言えるだろう。試合終盤には、途中から出場した選手たちの活躍も目立った。山田梨央(スポ2=千葉・昭和学院) の好守からつなげた速攻で、里村采音(商1=岩手・不来方) が7メートルスローを獲得する。28分、山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南) が豪快なロングシュートをゴールネットに突き刺し、最後には、石坂美紀(スポ1=千葉・昭和学院) が村上のシュートのこぼれ球を押し込み、30-20で快勝した。

シュートを放つ村上
「後半で失速してしまったことがチームの課題」(杉浦)と反省点はあるものの、自分たちのプレーを出し切り完勝した今試合。選手間のコミュニケーションから生まれた得点もさることながら、一人一人の技術の高さには目を見張るものがある。途中出場の選手たちの活躍からは、チームとしての強さを目に見えて感じる試合となった。次戦は春に早大が劇的な勝利を飾った東女体大との対決だ。東女体大は春の雪辱を果たすべく、並々ならぬ気持ちで臨んでくるだろう。優勝を目指している早大にとっても、ここ一番の大勝負だ。
(記事 渡辺詩乃 写真 梶谷里桜)
| 関東学生秋季リーグ | ||||
|---|---|---|---|---|
| 早大 | 30 | 18-7 12-13 | 20 | 日女体大 |
| スタメン | ||||
| GK 川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女) LW 井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園) LB 浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘) PV 杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨) CB 村上楓(スポ4=福岡・明光学園) RB 山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女) RW 青木里奈(スポ4=東京・白梅学園) | ||||
| 途中出場 | ||||
| 鶴田文乃(スポ3=山梨・日川) 山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南) 山田梨央(スポ2=千葉・昭和学院) 里村采音(商1=岩手・不来方) 石坂美紀(スポ1=千葉・昭和学院) | ||||
コメント
青木里奈(スポ4=東京・白梅学園)
――2戦目となりましたが、最後の秋季リーグはどのような気持ちで臨んでいますか
最後にチームとして優勝することはもちろん掲げてやってきて、また個人としても最後なので、持っているものを全て出し切って、いい形でインカレにつなげていきたいなという思いでやっています。
――前回の試合を終えてから1週間、チームとして強化したことや意識して練習したことがあれば教えてください
先週の試合は負けてしまって、自分たちのプレーができていない中で、相手に良いプレーをされてしまったので、今週は相手の対策はもちろんなのですが、自分たちのプレーをできるようにということを意識して取り組みました。
――速攻をたくさん決めていました。ご自身のプレーを振り返って
個人的に速攻を走りたいという思いでこの夏やってきて、最近徐々にできてきたのがこの試合で出せたので、良かったかなと思います。
――今日の試合は快勝でした。振り返っていかがですか
まず初戦負けてしまってから、今日勝てたことがすごく嬉しくて、良かったなという気持ちがあります。あと、前半がすごく良かった分、後半に気持ちが緩んでしまって、明日はこういう展開だとまた苦しくなってしまうので、今日1日しっかり休んで調整していきたいなと思います。
――明日への意気込みをお願いします
明日は結構勝負になる試合だと思っているので、まず勝ち点2を取れるようにチーム一丸となってやって行きたいと思います。
杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)
――2戦目となりましたが、秋季リーグはどのような気持ちで臨んでいますか
春季リーグは上位にいけたので、それよりも上に行けるように頑張ろうという気持ちで臨んでいます。
――ポストからの得点が多かったです。個人のプレーを振り返って
今日は動いて、スライドをして点数を取ることができました。いつもはシュートミスが多くて、流れに乗れない場面もありますが、今日はキーパーを見てシュートを決めることができたのでそこはよかったです。
――井橋選手のサイドからのパスでシュートを決めていました。あのシーンを振り返って
あれは、ハーフタイムの時に「もし(シュートを打つ)角度が狭かったら(ディフェンスに戻らずにオフェンスに)残っていてほしい」と(井橋選手に)言われていたので、(井橋選手のサイドシュートの角度が)狭いと思って残っていたらパスが来たので、ちょうど合ったプレーでした。
――コミュニケーションを取って、出たプレーなんですね
そうですね。
――快勝でした。試合全体を振り返って
前半流れが良くて、速攻やセットオフェンスからシュートを決めて、点差を離すことができましたが、後半で失速してしまったことがチームの課題だと思います。スピードを上げて速攻にいくように最近しているのですが、スピードが上がった分、ミスが出てしまうことがあるので、そのミスを減らして、確実に点を取れるようにしていきたいです。
――春に比べて、パスのスピードが上がったように見えましたが、全体で意識していますか?
意識しています。オムロン合宿での経験から、スピード感が身につきました。(相手とは)スピード感が違って、セットオフェンスでもスピードをかけて1対1を仕掛けてきますし、速攻でも気づいたら走っていて驚きました。また合宿では、相手のディフェンスの中に入っているだけでも、押し出されてしまったり、ブロックを張ろうと思ってもうまくいかず、フィジカル面での違いを感じました。
――明日への意気込みをお願いします
連戦が続いて、きつい場面もあると思いますが、早稲田が勝つ時はディフェンスで粘って、点数を重ねている時だと思います。自分がシュートを外さないようにすることもそうですが、まずはディフェンスから固めて速攻までつなげられるようにしたいです。