全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は26日、新たにハンドボールとサッカー女子が始まり、バスケットボールと合わ…

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は26日、新たにハンドボールとサッカー女子が始まり、バスケットボールと合わせて北海道で3競技が行われた。サッカー女子の鹿島学園(茨城)は1回戦でPK戦を制し、準々決勝に進んだ。

主将のPK、流れ引き寄せる 鹿島学園・玉井主将

 両チーム無得点のままもつれこんだPK戦。監督から最初のキッカーを任された玉井小春主将(3年)は「チームの先頭を切るのは自分しかいない」と腹をくくった。

 「自分が決めたら、後の人の自信にもつながる」と思い切って足を振り抜いた。ボールがゴール左下のネットを揺らしたのを見届け、笑顔をはじけさせた。主将のゴールはチームを勢いづけ、1人の失敗もなく5人全員が決めた。

 目標とするのは、なでしこジャパンで現在、ワールドカップを戦う植木理子選手。FWとして点を取りながら、前線で粘り強く守備を頑張る姿が好きだという。

 作陽学園(岡山)に押され気味だったこの日の試合。相手におさえられ、シュートを1本も打てなかったが、チームが苦しい時間帯も前線で走り回り、相手にプレッシャーをかけ続けた。

 「自分のところで仕留めるのが仕事だと思っているので、きょうの評価はいまいち」と反省を口にしたものの、勝利には大きく貢献した。

 チームをさらに上に導くために、次に求められるのは得点だ。「植木選手の裏への抜けだし方とか、クロスへの飛び込み方とか、本当に参考になるんです」。ニュージーランドで戦うストライカーをお手本に、北海道の地で飛躍を遂げる。